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牛栄子さんの特集記事と特集番組

2022年10月31日 22:34

碁ワールド11月号は牛栄子さんの特集である。タイトルホルダーになるとこのように取り上げられるのである。勝負事は優勝でなければ2位も8位も変わらない。年下の女流棋士の勢いが強いので女流トップの地位を維持するのは大変だが努力家の牛さんはタイトルホルダーの常連になると期待している。また今週のNHK囲碁フォーカスは牛栄子さん特集である。生い立ちから扇興杯獲得までを紹介している。この前お母さんの牛力力さんから山下塾に通っていた小学生の頃の写真を貸して、と頼まれた。番組の中でそのうちの何枚かが使われていた。幼いころの栄子さんと孫のCとの対局風景、山下塾と三村教室の親善大会、9月に催した山下塾OBによる扇興杯獲得祝賀会の写真である。棋士仲間のコメントも牛さんの人柄を良く表現していて嬉しい。ビデオに撮り永久保存とした。

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QRコード

2022年10月30日 22:17

QRコードはデンソーウェーブの原昌宏氏が昼休みに打っていた囲碁をヒントに創ったとある。ペイペイなどで知らない間に支払い決済に使っている。NHKの放送でもQRコードを読み込めばメモしなくてもすむ。最近知ったのだが定期購読している週間碁でもQRコードは毎号9か10くらい紙面にある。これが囲碁ファンには便利である。そのQRコードを読めばすぐ棋譜が取り込めるのである。要は直近1週間で打たれた主な棋譜がスマホに取り込めるのだ。これまでは棋譜サイトからデータを読み込みそれをスマホに映して観ていたのが瞬時に読めるのである。それを知ってから病院の待ち時間、電車内、待ち合わせ時に本がなくてもスマホがあれば一切退屈しなくなったのである。

1週間特訓

2022年10月29日 22:05

山下塾を退塾した子がひょっこりオンライン山下塾に入ってきた。聞くと今年正月の目標に倉敷吉備真備杯こども棋聖戦県代表になると書いたので神奈川県大会に申し込んだのだという。今年のこども棋聖戦千葉県大会では山下塾生は年少組3位、年長組5位、6位、東京都大会では決勝で敗れ準優勝、と残念な結果で、来週日曜日に神奈川県大会を残すのみとなっている。しばらく囲碁から離れているので本人は自信なさ気である。一週間毎日打つことで自信を取り戻さなくてはと朝と、夕食後にZOOMと「サンサン」を使って特訓の日程を組んだ。この子はヨセが上手いので息の長い局面にするように指導するつもりである。初日から布石で「大場、大場は」と声をかけている。昨年は2位だったのでカンが戻れば期待できる。

趣味どきっ

2022年10月28日 13:27

NHKで10月4日から「趣味どきっ」で囲碁と将棋の初心者講座が下賜された囲碁は鶴田七段が講師でAKB3人のメンバーが生徒である。3回目までは純碁のルールで7路盤で生徒が対局し、4回目から9路盤である。囲碁と将棋で24分であるから時間は短くこれでは初めての人にはちょっと難しいと感じる。4回目の終わりのコメントに初心者の人は碁会所に行けばいい、と勧めている。今月で閉める人形町碁会所で「ほしの会」の例会を開いた。25年やっていた店を閉める寂しさを聴いたが、繁華街での営業で料金の安さが求められる商売の難しさを知った。この番組はNHKの全国放送なので観る人は多いだろうと期待しているが、都会で碁会所が次々と閉店している状況で囲碁を始めるにはハードルが高そうである。

世界の囲碁ルール

2022年10月24日 22:07

天元戦第2局の日本ルールと中国ルールで夜も寝られないので「世界の囲碁ルール」を読み直した、と著者の王銘琬さんにメールした。心優しい王銘琬さんはあの局面は中国ルールでセキのところは白地4目と計算する、セキの形は10目でも20目でも作れる。いまのAIは進んでいるので日本の棋戦は日本ルールで計算していると教えていただいた。「世界の囲碁ルール」は無論ルールの解説が主だが著者の囲碁に対する愛の本である。大きく分けて日本ルールと中国ルールに分かれるが囲碁を打つ環境に合わせたルールで囲碁を楽しめばよい。日本ルールの記述では「終局の合意によって対局者同士は共同作品を完成させ囲碁を打つ充実感、喜びを確かにする」という表現に日本ルールを最もよく表現していると感銘したのである。

天元戦第2局で日本ルールでもダメが1目の価値が生じた192はAと打てば白1目得(週刊碁による)
天元戦第2局

日本ルールと中国ルール

2022年10月22日 22:38

天元戦第2局の終盤で解説の河野臨さんがAIの判定は中国ルールなので日本ルールとの差があると語った。盤面の右側のセキの部分で中国ルールだと黒1目、白4目になるので白3目と判定されるが日本ルールだと白黒ともに0目です、AIの判定でなく目算してみましょうと盤面を数えていた。囲碁のルールは大きく分けて日本ルールと中国ルールがある。日中の交流大会では日本における対局は日本ルール、中国では中国ルールとなっている。中国では終局すると記録係か審判員が来て白黒どちらかの地と石の合計を計算して180.5から引きコミを加減して勝負が決まる。日本ルールでは相手の地を数え合ってその差を互いに合意して勝敗が決まる。これまで日本、中国ルールで勝敗が替わることはなく稀に1目違うことがあると認識していた。この碁のケースだと3目違うことになる。考え出してお笑いのフレーズでないが「考えると夜も寝られない」ことになった。「世界の囲碁ルール」王銘琬著を改めて読み直しているのである。

天元戦

トーク 力

2022年10月21日 22:35

囲碁のタイトル戦は日本棋院の幽玄の間とYOUTUBEでリアルにみられる。長時間の対局を退屈しないように解説者が入れ替わりたち代わり登場する。手の解説だけだと間が持たないので世間話のようなことで間を持たせる棋士もいる。今日の天元戦第2局に登場した冨士田明彦七段の解説は初めて聞いた。とは言え冨士田さんとは院生時代に故高林拓二内さんの弟子と山下塾生の毎週の交流で顔なじみで、当時から高林一門を兄貴格として纏めていた。解説は滑舌良くまたまじめな人柄がよく出て聞きやすい。囲碁棋士は対局の実績が一番だがメデイアに出ることが多くなったのでトーク力も求められるのである。

AI解析

2022年10月20日 22:27

井山裕太王座に余正麒八段が挑戦する王座戦に先立ち藤澤里菜さんが偉大な祖父藤澤秀行先生の1993年加藤正夫王座との対局をAIで解析し解説している記事が日経電子版にあった。里菜さんの解説になるようにこの局の左上の定石はAI以降は打たれなくなっているがAI評価は互角になっているとある。AIからすたれた定石がまた打たれ出すかもしれないと感じる。里菜さんは49の秀行さんらしい手厚い手はAIでは候補手に上がっていないが、この手を打たれて黒の評価が47%から50%に上がっていて独創的な手が多いと感動している。昔の名勝負と言われている戦いをAI解析ではどのような評価になっているかを調べるのも新しい囲碁の楽しみ方である。

王座戦

そっぽを向かれる

2022年10月19日 22:26

若松幼稚園でアタリのペーパーテストを行った。早い子は5分ほどで「ぜんもんせいかい」である。担任の先生に手伝ってもらい年長組全員が「ぜんもんせいかい」と思っていたら一問もやっていない園児が一人いる。気楽に考えて一緒にやろうと勧めても解らないとそっぽを向く。ペーパーテストをやめて石取りゲームをやってみるとアタリは分からないものの、「これとれるよ」と教えるとゲームはやってくれる。いままで気がつかなかったが園児同士の石取りゲームが出来ていなかったのである。来月は保護者参観である。自分の子が一人だけお客さんになっている親の気持ちを考えると捨て置けない。この子だけに石取りゲームの特訓をすると園長に申し込んだ。果たして乗ってきてくれるかはわからない。

週間碁騎士コレクションに登場した大西研也四段

2022年10月18日 22:03

週刊碁の棋士コレクション第19回は大西研也四段の登場である。前編のエピソードの中で大西四段が小学生のあいだ山下塾に通っていたことが紹介されている。また小学4年生の時に院生になるように勧められたとある。こども囲碁教室山下塾を40年余やっている
なかで千葉県代表になると院生になりたいと言ってくる塾生は多くいた。申し出があると必ず止めておきなさい、と反対してきた。反対を押し切って院生になった塾生も何人かいる。自分は院生経験がありプロ棋士の世界も多少は知っているゆえ、いまの日本でプロ棋士になるのはハイリスク、ローリターンと思っている。塾長から院生になることを薦めたのは唯一人大西四段だけである。大西四段の顔を観るたびに「タイトルを獲る気概は失っていないね」と念を押している。塾長として大西研也さんがタイトルホルダーになるのを待ち望んでいるのである。


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