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市長表敬訪問

2022年08月30日 22:02

山下塾生末原蓮君が高校日本一になった報告をするために船橋市長を表敬訪問した。飛び入りで教育長も同席された。地元テレビ局はじめ数社が取材に来ている。このような場でスポーツ関係の生徒は元気に大きい声で話すのだが囲碁は黙して碁に集中するゆえか寡黙であり声も小さい子が多い。蓮君いかに、と思っていたが思いの外はきはきと市長、教育長に答えていた。テレビカメラのまえでも臆せず話していて、この様子はYOUTUBEで配信された。これまで蓮君は大好きな囲碁を自分の為だけに打っていればよかったが、これからは自分が人から見られる存在になったことを意識して打つことが大事であることを話した。その意識が蓮君の碁と人間的な成長につながると信じている。

副産物

2022年08月29日 22:28

船橋市佐倉市市民親善囲碁大会は両市ともに参加申し込み者がコロナ感染蔓延のため参加辞退者が多く出たので協議の上大会中止を決めた。参加を受け付けた後での中止にはそれを周知徹底することが肝要である。万一行き違いで中止の会場に来られたらお詫びのしようがない。ふなばし囲碁協会の担当幹事には遺漏が無いように何度も念を押してもらった。山下塾から親子3組と個人2人の8名の参加申し込みがあったので中止了解の返信をするようにメールを出した。返信が無い二人にはメールでなくラインで知らせた。なんとメールでCCの宛名に抜けていたのである。中止にしたのだが山下塾からの参加者は予定していた日が空いたので父碁の会を開いたようである。親同士、子供同士の対局が組まれ2年ぶりの対局もあったそうである。大会中止は残念だが小さな碁会が開かれたのであればもって瞑すべきであろう。

本因坊道策全集

2022年08月28日 22:16

先日蛤碁石が届いたと思ったら今度は道策全集である。和綴じ、帙入り全4巻別巻1冊、取り出しやすい専用のボール箱入り、限定1200組587番、定価84000円の棋書本因坊道策全集である。同窓先輩のIさんがはるばる自転車で運んでこられた。加齢黄斑変性症の進行で今辛うじて見えている片眼が年内で多分見えなくなるので何かの役に立ててもらえればと持参されたのである。実は日本棋院は和綴じの全集物の出版を昭和45年くらいから定期的に発行した時期がある。数万円から十数万円の全集を、更に平成12年頃からは27万円の高額のものまで出版していた。それ以外にも誠文堂新光社、講談社、毎日新聞社、朝日新聞社が高額の棋書を出版していた。そのころ出版されたものは殆ど購入していたので書棚にぎっしり詰まっている。母校の図書館に寄贈しようと話を持って行ったことがあるが、その中で「日本囲碁体系」だけ、しかも三田でなく日吉の図書館で受け取ってもらった経緯がある。そんな事情を話し、どのような形で役に立てさせてもらえるかわからないがお預かりします、と受け取ったわけである。道策全集は書棚に収まらず自室の違い棚に鎮座している。はてさてこれら日本の伝統文化そのものとも言える棋書類はどこに行きつくのやら、まったく見当もつかない。

S学院小サマースクール2

2022年08月25日 23:06

学院小サSマースクールの1回目は1年生、2年生の二クラスともに9路盤でそれなりに打てたので2回目は13路盤で打ってもらった。1
回目3、4年生と5年生のクラスは5時間目と6時間目に分ける予定だったが担任の先生と相談して2コマ繋げて同じクラスで1時間半やることにした。「囲碁を一局打つと百年の知己を得る」と言う言葉がある。2回目はそれを体験してもらおうと思い3、4、5年生に対局表を渡して相手を自分で見つけて打たせることにした。終わったら相手にサインしてもらい名前を覚えるという寸法である。半分の生徒が4局打ち一番多く打った生徒は5局である。勝ち負けは関係なく4局以上打った生徒を表彰した。学年を超えた対局で「囲碁は友達ができるゲーム」との感触を身に付けてもらえただろう。

賞品の仲邑菫二段のファイル
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碁石

2022年08月24日 22:52

同窓同期の棋友I君から碁石が届いた。職場に来た碁石屋から購入したもので囲碁を打たないのでと親類のI君のところに届けられたものである。本蛤35号か36号の厚みのある碁石である。蛤碁石は消耗品なので使っていると色が黄ばんでくる。見たところ殆ど未使用と思われる。まずは碁石の数を数えた。白石は180個あるべきだが178個である。黒石は181個のはずが142個しかない。未使用の碁石で40個少ないのは不思議である。黒石は那智黒と言い那智で取れた石を使う。碁石は蛤の白石が商品価値があり黒石はおまけのような存在である。那智石は硯にも使うくらいだから別な使い方もできないわけではない。買ったはいいが囲碁を打たない人がハテ、40コの黒石を何に使ったのだろう。知り合いの業者に黒石だけほしいと頼んだのだが戸惑っているようである。

7の七

2022年08月22日 22:52

先週の女流本因坊戦準決勝の布石で初めての手を観た。10手目に7の七に打ったのである。Katagoで調べてもこの手は候補手に出ていない。この一手で黒の勝率が5%上がっている。人間でなければ浮かばない手である。最近の世界のトップ棋士の碁は布石は同じような形が多い。最近のプロ棋士序盤の着手が早いのは持ち時間の問題だけでなく布石はAIで研究して対局に望むのであろう。ライブの映像を見る限りではこの7の七はAIの研究でなく自分の頭でその場で考えて生み出したと思われる。タイトル戦挑戦準決勝で相手は上野愛咲美女流立葵杯である。この大きな対局で7の七に打つ仲邑菫二段はやはり「何かを持っている」としか思えないのである。

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小中学校囲碁団体戦全国大会

2022年08月21日 22:42

今年文部科学大臣杯小中学校i囲碁団体戦があれば千葉県のS小学校と東京都のK小学校はおそらく代表校に選ばれると思っていた。残念ながらコロナ禍とスポンサーがつかなかったことで全国大会は開催されなかったため千葉県代表選も開けなかった。東京のK小学校の主将は七段クラスだが6年生なので来年は中学に上がってしまう。そこで来年に向けて新チームの4人に集まってもらった。2年生2人3年生1人5年生1人である。来年の大会まで皆3、4段になっていれば可能性はあるが正直なところ再来年が目標である。子供に「囲碁は面白い」と思わせることができたら驚くほどの進歩を示してくれるのは経験で解っていることである。いかに面白さを体感させるかが塾長の腕の見せ所と思っている。

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S学院小アフタースクール囲碁1

2022年08月19日 22:48

S学院小サマースクールには空手、帽子作り、イングリッシュキャンプ等の中に囲碁が採用されている。1年生から5年生までを6クラスに分けて40分を2日間の授業を合計6回指導する。今年は参加予定は190名と多いので助っ人にNPO法人囲碁文化継承の会から保坂さんを頼んだ。初日の1年生と2年生は40分づつ二クラスに分けての指導である。9路盤で終局のところを手助けするとほぼ勝ち負けを決められる。2年生の中には13路盤での対局が出来る生徒もいる。3、4年生と5年生は一クラスにして90分にしてみた。対局し出すと夢中になり時間が足りなくなる程である。1年生は囲碁が初めてだが2年生から5年生は前に囲碁をやった子や囲碁クラブに入っていた子がいるので囲碁の理解度は様々である。だが全体が掴めたので2日目には皆が囲碁を打てるようになった、と思ってもらえるだろう。


仲邑菫二段

2022年08月18日 22:07

「何か持っている」、終局後そんな声が聞こえてきた。ライブで観戦していた中国女子乙級リーグ戦の黒番仲邑菫二段ー白番金多瑛四段の一戦である。この局は日本ルールと中国ルールで勝ち負け結果が違った珍しい碁である。日本ルールでは黒の1目半負けだが中国ルールでは半目勝ちとなったのである。日本ルールは地+ハマ(取った石)、中国ルールは地+生存している石の多寡で勝負が決まる。日本ルールでは価値の無いダメが中国ルールでは1目の価値がある、ところから生じたのである。ライブで観ているとAIの評価で金四段の勝率が97.2%とあり、仲邑二段も負けを覚悟している雰囲気であった。ところが下図の黒の手を見た途端、スワリナオシ(気合を入れ)ている。おそらくチャンスととらえたのであろう。日本ルールでは何の問題のない手が金四段の敗着になったのである。この結果仲邑二段個人の成績は5勝2敗となり、チームは乙級リーグから甲級リーグに昇級したのである。仲邑二段は「何かを持っている」棋士と実感したのである。
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スクエア囲碁入門講座3

2022年08月17日 21:54

受講生16名による今夏のスクエア囲碁入門講座は小学1年生から80歳代と年齢の幅が広く、棋力では完全な初心者から一桁級の人と幅が広かった割にはまあ上手くいったほうである。。最初に棋力判定用に問題を出し解いてもらって16名の棋力を概ねつかんだ上で3回とも組む相手を変えてもらった。初日9路盤、二日目13路盤、三日目19路盤と、ちょっと無理かもしれないと思ったがやってみるとスムーズに進められた。何より一人一人が助言を素直に受け止めてくれたことである。次のステップとして、スクエア囲碁の会、市内公民館囲碁サークル、INGO(ingo-web)、それに小学生には山下塾の紹介をしておいた。ほとんどの人がいずれかに入り囲碁を続けるとの手応えを得た。一番の手応えは若松幼稚園囲碁指導の後継者ができたかもしれないことである。


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