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遷化

2021年12月29日 22:03

権大僧正堀幸男和尚が遷化されたと通知をいただき、葬儀に参列した。堀さんの寺は龍王山大覚寺で400年の寺歴を持つが地元では赤門寺として親しまれている。堀さんは30年前にふなばし囲碁協会を設立した時に地元の囲碁愛好家で有力者を紹介してもらった。設立後も顧問として陰になり日向になり指導をいただいた。故大橋和夫市長を囲んだ定例碁会では中心として囲碁での縁は深い。堀さんは教育者でもあり、たまたま日見さんや義姉の中学校の英語教師だったこともあり自宅で開く碁会には何度も来ていただいた。また十数年前に市内の幼稚園で囲碁指導を始めた折には若松幼稚園を紹介していただいたりしている。あの温顔に逢えなくなったのは何とも寂しい限りであるが、遷化とは高僧が現世での教化を終え続いてあの世で教化を始めるという意味を持っているので仏縁は続いていると思っている。合掌

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テイケイ杯俊英戦リーグ

2021年12月27日 23:04

大西研也四段が名人戦リーグに入っている棋士を負かして12名によるテイケイ杯俊英戦リーグに入ったのは成長ぶりを示したと喜び、その戦いや如何にと注目した。新棋戦は21日から25日持ち時間2時間という世界戦に合わせての規定で行われた。YOUTUBEでその日の注目の1局を若手棋士解説により観た。同時に対局しているほかの5局も随時局面を紹介しているので大西さんの碁も観られる。大西さんは最初の一局が1目半と少差の負けで勢いに乗れず残念ながら5敗に終わった。アマチュアの感想だが序盤で後れを取り中盤で勝負に持ち込む碁が多かったと感じる。大きな舞台での戦いは大西さんにこれからの一つの契機になったはずである。期待感は大きくなった。

新棋戦テイケイ杯

2021年12月23日 22:24

テイケイ杯俊英戦が新設された。25歳以下の全棋士が参加し予選を勝ち上がった12名が2つのリーグ戦に分かれ総当たり戦を行い優勝者同士が3番勝負でタイトルを争う。シード選手は無しの予選でリーグに勝ち上がったのは井山さんに続く令和3棋士と言われる一力遼、芝野虎丸、許家元たちである。嬉しいことに大西研也四段もリーグ入りした。山下塾を卒業して何人か院生になったが大西さんは唯一塾長が院生になることを薦めた塾生である。大西さんは今期の本因坊戦リーグ入り最終局で逃したように一流棋士一歩手前まで成長したと思っている。残念ながら今日の時点で三連敗している。アマチュアがプロの碁について感想を言うのはおこがましいがリーグ戦5局を並べてみて元塾長ということでリーグ戦での一番の好着を選び大西さんに届けようとと思っている。新棋戦のリーグ入りは自信につながると信じている。

大竹美学

2021年12月22日 10:23

大竹英雄名誉碁聖が引退をした。1時間余の引退会見を観た。大竹さんは自分が院生をやめたあと院生になったのですれ違っている。高校生の時に木谷会に入会したときからの縁である。慶應義塾大学囲碁部の顧問を長く高川格先生にお願いしていたが、その後任に大竹さんになっていただいた。爾来、年に一回は新入部員の紹介をし、その都度学生一人一人に言葉をかけていただいた。会見では「貧相な局面しか浮かばなくなったから」、といかにも大竹さんらしい表現である。囲碁の良さは、の質問には、会話ができると「無」の時間が持てる、と述べていたのも大竹美学を表している。お会いした時には「お疲れ様、ありがとうございます」とこれまでの感謝を述べたい。

碁会誕生

2021年12月20日 22:34

140名が参加した船橋市長杯争奪囲碁大会が無事終わった後にいつもなら世話役の皆とお疲れさまと軽く会を催すのであるが、今回は日をあらためることにしていた。問題なく終わったと思っていたが事後処理が必要なこともあった。世話を焼くだけで対局できなかった埋め合わせに親睦を兼ねての碁会となった。初段クラスから五段までの棋力だが定年後に囲碁を始めたという棋歴の浅い人もいる。
思いついてINGO(ingo-web)で役員7名と指導碁を打つことにした。長い経験なのでどんなことを伝えればより囲碁が面白くなり強さも増すかを頭に浮かべている。縁の下の力持ちを気持ち良く引き受けてくれる仲間の面白い碁会の誕生である。

薬円台小学校囲碁クラブ囲碁大会

2021年12月15日 22:53

薬円台小囲碁クラブ21名の指導はコロナ禍で抜けた日があるのでこれまで4回しか出来なかったが、今回から13路盤での囲碁大会リーグ戦を3回に分けて開催することにした。学年で分けずに4年生から6年生までを抽選で組み合わせ黒番6目半コミの互先の試合である。10局打ち始めて一番の接戦は1目半の勝負ですべて終局まで打てた。小学生高学年とはいえ4回くらいの指導で終局まで打てるのは稀れなことと思うが、今の小学生はスマホのアプリで遊ぶことに慣れているから驚くことではないのかもしれない。この子供たちを見ていると囲碁普及には囲碁アプリの広がりを目指すのがベストと感じる。一人で作ったゲームアプリで100万人が楽しんでいるとのニュースを見たばかりのせいか、なおさら囲碁アプリを使った普及が有効と思ったのである。

囲碁授業保護者参観

2021年12月14日 21:51

若松幼稚園では2年ぶりに囲碁授業を保護者に見せるということで事前に園長や主任と打ち合わせをし、囲碁のテストと対局を組むようにした。コロナ禍で半分の保護者が来たら十分かと思いきや父親も含め殆んどの保護者が参加したのはめでたい。今月初めに行われた発表会では講堂には保護者一人だけ入れて他の家族は外から見物にしたそうである。今日は園児同士の対局の時は保護者はみな自分の子どものそばに来て見物出来た。子供たちが夢中で問題に取り組んだり対局する姿を見せられたので囲碁は難しいとの思いは払拭されたようである。

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くらしき吉備真備杯こども棋聖戦

2021年12月12日 20:45

中国から囲碁を持ち帰ったと伝えられる吉備真備の故郷で小学校低学年48名、高学年48名の都道府県代表選手が「こども棋聖」の称号を競いあうのがこども棋聖戦である。第9回は2018年7月の西日本豪雨で倉敷市真備町が大きな被害を受けたので開催できないと思われたが主催者側の尽力で倉敷市の中心部で開催された。昨年はコロナ禍で中止となり、今年開催される第11回大会(12/18、19日)に千葉県代表として山下塾から年長組に渋谷君が千葉県代表として出場する。山下塾からは第6回で全国第3位になった末原君以来である。渋谷君は県代表になった時「全国大会の目標は優勝」と述べたとおり意気軒高である。今日の山下塾の終了時に来週の全国大会には今後様々な大会で再会するであろう選手が出ているから友達をたくさん作ってくるように送り出した。一生の友人を得られるかもしれない。

全運会

2021年12月10日 22:06

中華人民共和国運動会を略して「全運会」と呼ばれている。オリンピックの翌年オリンピックで活躍する新人選手の育成を目的としている:ハイレベルのスポーツ大会である。中国では囲碁は体育局の扱いになっており全運会に採用されている。AI囲碁の広がりにより中国で囲碁への関心が高まっているようで他の棋戦に比べ特殊な意義と重みがある。この棋戦のペア碁部門で芮廼偉九段が胡耀宇八段と組み金メダルを取ったと週間碁に載っていた。芮廼偉さんとは彼女が日本にいた頃に公私にわたり交流があり、訪中した折には、あの広い中国でうまい具合に何回も会った。もうベテランの立場だが若手の中に入り活躍しているのは嬉しい。早速お祝いのメールを打っておいた。
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打掛け

2021年12月09日 22:25

S学院小囲碁クラブは6人のリーグ戦をやっている。クラブの時間は40分である。前回3段くらいのケンジ君と初段近いシュウタロウ君の対局はヨセを残して時間切れになった。大ヨセの段階なので目算して白何目、黒何目と計算してどちらかを勝ちとする判定を下すこともできた。ただこのクラスだとヨセでどんなミスが出るかもしれないし、何より負けと判定された方は納得しないだろう。この局面をスマホに撮り今日その局面を再現して二日がかりで打たせることにした。ヨセになってからはこれまでだと10分足らずで終わるのだがシュウタロウ君は勝ちたい一心からか考え出して手が進まない。勝ち負けにこだわるのは問題だが、勝ちたい気持ちから本気を出すのは強くなる証、とシュウタロウ君を局後に褒めた。


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