fc2ブログ

自覚

2021年10月30日 23:11

子供の碁は目につくところに手が行くのが常である。全局を見るとか着手のあとの変化を読むことは無しで打っている。リクトがまさにそれで相手の石が手を離れると同時くらいに石をもって打つ。手は見えるほうだから2、3手打ってまずいと分かると他に目が行くのである。手が見えるのでこれまでは良かったが、これからもっと上を目指すのであれば直ぐに打つ癖を治す時期に来たと思っている。リクトとオウサブロウと3人で話し合った。オウサブロウは中学生らしく「自覚」、ときっぱり言い切る。すぐに石を持つ癖を治すには一手打つと手を膝に置くこと、とよく言われている。リクトと父親にすぐに石を持たないためにはどんな方法が考えられるか宿題とした。囲碁に汲めども汲み尽くせぬ面白さを感じるには、自分の手を読み相手の手を読むことによって培われる。リクトは今、囲碁の面白さをもっともっとつかむ時を迎えている。

IMG_1189_202111022042527ed.jpg

山下塾生ヤング

2021年10月28日 21:24

船橋市長杯はAクラス無差別、Bクラス有段者、Cクラス有段者と級位者、Dクラス級位者による団体戦である。かつて山下塾生チームが出場して無差別クラスで5回戦25勝0敗と誰1人も負けなかったことがある。このとき参加した高校生は強いのが揃っていた。今年はBクラス有段者に三段と四段が参加する。思いついて塾生OBの高校生に声をかけてみたら無差別クラスに参加することになった。夏休み中、塾生後輩の指導碁を頼んだ折気持ちよく来てくれた高校生である。その時の高校生たちの様子を見ていて、小学生、中学生を通して学んだ仲間の縁はあいだが空いても強くつながっている、と感じた。船橋市長杯に参加する高校生たちに「山下塾生ヤング」と名付けてラインでのグループを作った。折に触れ連絡を取り合い縁を深めてもらえればうれしい。

若松幼稚園「頭良くなる?」

2021年10月27日 22:53

若松幼稚園は2004年から囲碁指導をしている。毎年9月の敬老の日に合わせて市内囲碁サークルから年配者が来園して園児と囲碁大会と称する催しをしている。ここ数年は卒園児のお母さん方も手伝ってくれる。昨年と今年は新型コロナで囲碁大会は中止となった。その穴埋めではないが先週、今週と2週続けての囲碁指導となった。月に一回と比べ格段に園児の理解が進んだ。難しいアタリの問題に答えるために前に出てきた園児がスラッと答えが出ず考え込んでいる。「今、頭を使っているから静かに応援して」といったら、「頭良くなる?」と園児が言った。「そう、お隣の中国、韓国では頭がよくなるので子供の囲碁は流行っていますよ」と囲碁の宣伝をした。若松幼稚園卒園児の受け皿になっている囲碁教室「いごっち」は新型コロナ禍中でも入会者が何人かいると聞いて頼もしく思っている。

碁品

2021年10月24日 22:26

常々山下塾生には気品ある対局態度を身に付けもらいたいと思っている。囲碁が強くなれば集中して考えるので自然と対局態度は良くなると思っているのでうるさく言わないできた。だが折に触れ注意しておかないと身に着かないことも事実である。オンラインでなく久々の対面山下塾で丁度いい場面に出会った。囲碁はお互いにその局面局面で最善と思う手を打っていくので「手談」と別称される。数手読んでいる中で相手の応手に絶妙手があり自分は読めたが相手は気が付かないだろうと思うことがある。絶妙手以外はすべて自分が良くなると思えば相手が気が付かないことを願って次の手を打ちたくなる。しかしそれは気品のある対局態度とは言えない。A君との指導碁でA君が知らない手筋を打ち、そのあとA君がB君との対局で同じ手筋が出てきた。運よく目の前で「気品のある碁とは」を教えるる格好の局面になったのである。

3カ月ぶり

2021年10月20日 22:43

囲碁を覚えるには定期的に指導するのが必要である。ポツンポツンと間が空くと前にやったことを忘れまた最初からになりがちだからである。初めてのことは言われてもすぐに頭に入らない。何度も繰り返してやっと頭に入る。指導に「この前やったでしょう」は禁句と思い使ったことはない。夏休みと新型コロナで若松幼稚園と薬円台小学校の囲碁の時間は3か月くらい空いてしまった。幼稚園児もアタリの形はよく覚えていた。中には昨日家で囲碁をやったという子もいる。小学生も布石の12手を模範として碁盤に並べさせてから打たせたら囲碁の形になっている。「この前やったでしょう」という場面は全くなかった。

幼稚園児がここで考えた。
IMG_1153.jpg

純碁から囲碁へ

2021年10月19日 22:27

日本囲碁発展に純碁を普及させることが必要と思って数年前から活動している王メイエン九段には頭が下がる。純碁HPは土屋さんがすべて関っている。王さんには及ぶべくもないが純碁での指導を実践している山下の二人に王さんから純碁で遊べる拠点があればと相談があった。純碁から囲碁ファンになった記録が多く示されれば多くの棋士を巻き込めるとの考えである。囲碁はルールは五つしかないのですぐにゲームとして勝ち負けを楽しむことが出来そうなのだが、「地」という概念がわからないとゲームにならない。それを補完できるのは純碁ルールである。石田芳夫九段は囲碁を始める人に「3か月は我慢をしなさい」と言っているらしい。けだし名言である。自分はある程度まとまって囲碁の時間を獲れる人には最初から本式ルールで指導し、一回しか取れない人には純碁ルールでゲームをしてもらうことにしている。これは囲碁は難しいと思っていた人に囲碁が打てたと思ってもらうには純碁ルールが一番である。純碁で囲碁を打てた人が純碁で遊べる場所はない。碁会所に行ってもそんなのは囲碁ではないと相手にされないだろう。碁会所の一角に純碁で遊べる人の場があれば純碁から囲碁へスムーズに進めるだろう。王九段の熱意にこたえるべく土屋さんに相談することとした。

塾生健闘

2021年10月17日 22:35

第11回くらしき吉備真備杯こども棋聖戦 千葉県代表決定戦に参加する塾生4人に今朝「勝ち急がないように」とメールを打っておいた。高学年の部で渋谷仁人君が優勝した。塾生では末原蓮君以来である。及川賢二君5位、平澤智規君7位、低学年の部小野澤陸斗君が3位であった。いまこども達のレベルは上がっているので立派な成績である。もし高学年と低学年の両方で優勝すると、これまでにない吉事なので全国大会が開催される岡山に応援がてら行こうかと思っていた。瀬戸内海眺望抜群の「せとうち児島ホテル倉敷」に一度行ってみようと思っていたので秘かに12月の空室スケージュールを調べておいたが今年は見送ることとなった。それにしても塾生諸君は大健闘である。

IMG_1143.jpg

幼稚園囲碁指導

2021年10月17日 10:22

今週は船橋幼稚園3クラスと神明幼稚園4クラスのの囲碁指導に行った。夏休みを挟み約3か月振りなのでアタリの問題をみんなに出して1クラス8人から10人に前に出て答えてもらうことにした。「ハイハイ」と元気よく手を上げるが皆がわかっているわけではない。手を上げない子が何人かいる。手を上げた子と上げない子に同じくらいに出てもらう。前に出てから緊張して固まってしまう子もいる。固まった子に答えを教えれば簡単だが、それはしないで子供が答えを出すように導く。これにはちょっとしたコツがあり、これこそが幼稚園での囲碁指導の肝と思っている。願いは前に出てきた子が家に帰って「今日、みんなの前で出来たよ」と報告してもらいたいのである。

IMG_1136_20211017091611456.jpg

父碁の会の応援

2021年10月16日 23:32

こども棋聖戦県大会を17日に控え2週間前から大会に出場する塾生相手にオンライン山下塾を夕食前に毎日開いている。今の子どもは塾やら習い事で忙しいので毎日参加できる塾生はいない。塾生仲間同士だと慣れからオンライン、対面にかからわず 真剣勝負になりにくい。土曜日は最後の仕上げとして山下塾生の父親が作っている「父碁の会」のメンバーで茶華道センター近くに住む三堀さんと四童子さんに練習試合の相手をしてもらおうと思いつき今朝メールで頼んだ。普段の塾生同士の対局と違って大人相手の対局では無駄口一つ叩かず真剣に打っている。明日の倉敷吉備真備杯こども棋聖戦千葉県代表選抜戦には山下塾から小学校年少の部に1名、年長の部に3名、横浜から通っている塾生1名は神奈川県の年長の部に出場する。どの子も県代表を目指して打ち込んできたから是非掴みとってほしい。

純碁指導

2021年10月14日 22:56

千葉県のボランテイア情報誌に「NPO法人囲碁文化継承の会」を載せているので思わぬところから子供たちの囲碁指導の依頼が舞い込む。八千代市立萱田南小から年間8時間の「日本文化クラブ」の枠で生徒たちが囲碁を知りたいのですが、と教頭からの話である。行ってみて驚いた。八千代市の郊外地区に立派な市の総合学習生涯学習プラザが併設されて、プールなどは市民と施設を共用利用している。教室はオープンスペースで明るく開放的な作りになっていて11年前に新築されたモデル小学校である。生徒20人に45分間で囲碁に触れてもらうには純碁ルールで対局してもらうに限る。まずは囲碁の歴史に触れてもらうのに殷代の石の碁盤、正倉院の碁盤、隋代の貴女が碁を打っている壁画、源氏物語絵巻から囲碁を楽しんでいる貴人の絵を観てもらう。次に純碁7路盤のルール説明とサポーター浅野さんとの模範碁を見てもらい直ぐに生徒同士の対局に移る。30分間で殆どの生徒は一局打ち終わり多い生徒は3局打っていた。顧問の先生に囲碁に興味を持った生徒が囲碁クラブを作ったら声をかけてく下さい、と頼んでおいた。

IMG_1126.jpg


最新記事