fc2ブログ

入段のはなむけ

2021年06月29日 22:29

千葉県の子供大会に出場していて院生になった日野勝太君の父親から夏季採用試験で3月から6月の3か月で1位になったのでプロ試験に合格した、と知らせが入った。勝太さんは高林門下である。高林さんが鎌ヶ谷に居を構えていた時期に、高林さんの門下生と山下塾生が合同で勉強していた縁がある。父親におめでとうの返信をメールで送ったが、顔を見ながら激励を言いたいのでZOOMで会うことにした。高林さんと自分が院生であった頃の縁を話し、つぎの二つのことだけ伝えた。昔、山部俊郎さんが言ったように「プロ棋士になれば10歳でも先生と呼ばれるように永く先生と言われる職業である」、これからはプロ棋士として見られるのでそれなりの言動を心がけること、もう一つは自分より才能があると思う棋士に出会っても自分は天下を取るという気概をいつまでも持ち続けること、絶対に精神的引退はしてはいけない、と話した。最近の若手棋士はレベルが高い、「強烈な努力」を祈念している。

IMG_0864.jpg

孝子出ず

2021年06月26日 22:36

S学院小アフタースクール囲碁には2年生から6年生まで38名参加している。アフタースクールは授業なのだが囲碁のゲーム性の感覚からどうしても遊び気分になってしまう。授業として進めようと対局の前にみなで話し合うことにしている。自分たちのどんな行動が授業にならなくしているかは生徒たちは解っている。先々週から5年生のY君が終わりの時間が迫ると対局をしないで落ちている石を拾ったり、碁盤石を片付けたり椅子を所定の位置に据えたりしている。一人そうした動きをすると3年生の何人かが手伝いだした。今日で3週連続でY君中心の片付け班が出来ている。頭ごなしに「○○しなさい」ではなく状況を見て考えさせると、どうすれば良いか動く子が出てくる。孝子出ず、はオーバーだが良い子は必ず出るものである。

DSC_1804.jpg

オンライン国際囲碁交流

2021年06月25日 23:26

船橋市と西安市は1988年以来毎年囲碁団メンバー10数人が相互訪問して囲碁の交流を深めてきた。残念ながら船橋市囲碁愛好家の高齢化で囲碁団を作れなくなり2016年から途絶えている。コロナ禍のおりオンラインで交流を再開しようと考え3月にテストとして山下塾生と西安市李鋼毅囲碁教室のオンライン対局を行った。囲碁協会の年間事業が開催中止となっているなかで西安市との交流はぜひ実現したいと考え、船橋市役所国際交流課に相談に行った。諸事情を鑑み11月に第24回船橋市西安市市民親善囲碁交流が実現できる見通しが付いた。次代に繋ぐことを考え小中学生、高校生10名の団体戦を行う。オンラインでの対局には解決しなければならないことはあるが是非実現しようと決心している。

IMG_5551_20210629071050e32.jpg

栴檀は双葉より芳しー2

2021年06月23日 22:57

YOUTUBEに2回出ているので観た人は多いだろうが、ボンド杯小学生優勝の米津玲吾君(10歳)と女流棋士上野梨紗初段(14歳)の碁は面白かった。玲吾君は碁盤を大きく使いあちこちに味を残しながら白石を攻める展開である。89、93、119は鋭い攻めである。上野さんは簡単には土俵を割らないプロらしい受け止めで140、226で勝ちを読み切った。30秒の秒読みで二人とも間違いなく戦っている。中国、韓国ではこの年齢でこの強さは大勢いるであろう。日本でもこの二人のような年齢でこの棋力はたのもしい。100メートルで10秒を一人切ると次々と9秒選手が出るように、この二人に続く子供たちが出てくると思う。楽しみなことである。

本因坊戦第4局

ことばとのであい

2021年06月17日 23:08

囲碁を知らない人に囲碁について話すことはよくある。囲碁に由来する言葉のいくつかを話すと囲碁に興味を持ってくれる。八百長をはじめとして駄目、一目置く、白黒をつける、布石、定石、捨て石、目論見、名人、岡目八目等々である。囲碁に関わる言葉で初めて目にした言葉がある。「相碁井目」、あいごせいもくと読む。相碁は互先、井目は九子のハンデであるから人にはおのずと力の差があるもので、何事につけ、実力の違いがあるものだということを碁の勝負に譬えていう言葉とわかる。さてこの「相碁井目」の使い方は難しい。ネットで調べるといくつかの例文は載っているがどれもピンとこない。言葉として理解するにとどめておいたほうがよさそうである。

IMG_0771_202106220853054f7.jpg

栴檀は双葉より芳し

2021年06月15日 22:31

5年前に縁のある子に毎週木曜日夕食後にオンラインで4子の指導碁を続けていた。碁打ち友達にはこんな才能を感じる子は見たことはないと言っていた。父親からYOUTUBEでプロ棋士との記念対局放映の知らせがきた。相手の女流棋士は仲邑菫さんの好ライバルになると思われる才能を感じている棋士である。映像での打ちっぷりは気おくれすることなく堂々としている。利かした石に味を残して碁盤を大きく使っている。とても10歳の子供とは思えない華麗な石の運びである。今日は前編だけの放映で次は後編が届くであろう。先逆の手合いだがおそらくこのまま押し切って勝ったのだと思う。囲碁だけでなくほかのことにも才能があると感じさせる子である。

甲級リーグ

読み負け

2021年06月13日 22:10

本因坊「文裕」を能代で応援する会の総会資料が届いた。この会は能代市長を会長として能代市役所囲碁クラブ員と日本棋院能代山本支部会員の総勢50名の会である。そこに特別会員として入れてもらっている。能代での本因坊戦に井山さんの応援に行くつもりだがまだ実現していない。趙治勲さんの10連覇に並ぶ今期であるが、昨夜の4回戦で井山さんの1勝3敗となり後が無くなった。4回戦も
YOUTUBEでの二日間通しの映像はありがたい。またAIの評価がつねにパーセンテージで出るのでどちらが優勢かわかる。井山さんのほうがリードしている数字が出ていたが115手で一気に虎丸さんが90%の数字になった。2回戦から4回戦まで虎丸さんの読みの方が勝っていると感じざるを得ない。1勝3敗と後がなくなったが次局で一つ入れば雰囲気が変わる。井山さんの底力を期待してやまない。

本因坊戦第4局

神明幼稚園

2021年06月11日 22:46

コロナ禍で昨年の神明幼稚園の囲碁指導は3回しかできなかった。今年も今月からの予定は受けていたが、蔓防が解除されないのでどうなるかと思っていたところ、講師がワクチンを受けたのを評価したのか予定通り始まった。いつもの通りマナーと二つのルールを説明して石取りゲームをしてもらう。マナーの説明で「勝っても決してガッツポーズはしないのはなぜでしょう」、の質問に何と4クラスとも直ぐに「相手に悪いから」と答えが出た。園長は「勝ってもガッツポーズしないこと」をいたく気に入っていて毎年説明し続けているので園児の意識に染みてきたのかしら、と受け止めることとした。アタリの問題を幾つも出し園児に答えさせてアタリを理解させる。難しいアタリの場面で正解をした園児のポーズを写真班に撮らせた。囲碁を知っている人が見れば、一回でよくそのアタリの答えがわかったね、とびっくりするであろう。

IMG_0788.jpg

挨拶

2021年06月09日 22:50

いまINGOでは40人ほどの人と対局しているが、INGOに入った時に相手の着手した時間がわかる。今日は船橋幼稚園3回目の指導であるがSさんの時間を見ると朝早くに着手している。玄関に入るとデスクを離れて玄関先で丁寧に挨拶してくれる。そんな人柄だから朝イチでの着手は今日もしっかり指導してください、と言う意味ではない。幼稚園でその日に何をやったかは手帳に残してある。船橋幼稚園での指導内容を改めて見直し今日の話の組み方を考えた。直接のメールではないがINGOでの着手で会話しているようである。

新副園長作の写真 白黒の枠取りが囲碁をイメージしている。
IMG_0784.jpg

114連勝

2021年06月07日 22:45

週間碁を定期購読している。タイトル戦の解説がメインの記事だが、昨今はネットとAI囲碁で勝負のアヤは調べられ、その補足として読む。次に目を通すのは棋戦の成績欄である。山下塾生OBOGの大西研也、牛栄子さんが勝者欄にあるとうれしい。次いで気になるのは仲邑菫さんと福岡航太朗さんの成績である。仲邑さんはともかく福岡さんは院生時代114連勝した逸材で、いずれ日本を代表する棋士になると期待されている。棋聖戦のCリーグに入り18歳までにタイトルを獲ると宣言している。今週号に棋聖戦Cリーグと名人戦予選の勝利が載っている。先週福岡さんが受験校として有名な小学校に通っていた時の校長先生と縁ができた。囲碁の指導をしています、と紹介されたら直ぐ福岡さんの名前が出て話が次々につながった。これから福岡さんの棋譜をならべるのが習慣になりそうだ。


最新記事