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前駐中国大使講演

2021年01月30日 22:11

今回の交詢社午餐会の講師は前駐中国大使の横井裕氏である。中国の躍進ぶりと現状を解説し日本の向き合い方を話した。1979年日本と中国のGDP比10:1、2001年4:1、2008年1:1、2016年1:2.5、2020年1:2.8と今や日本の3倍弱である。5G、IT、量子計算機、宇宙開発、学術論文、特許と圧倒的な技術を持っている。先ず言える言えることは中国は自信を持っていることである。2019年に900万人の観光客が来日しリピート希望は8割である。中国の若者の4割は日本に好感を持っているのが現状である。同じ漢字を使っている日本が西洋の考え方を中国に解説してやるのが良いとの結論であった。漢字を使っている共通点を生かすという発想は初めて聞くことであるが、なるほどと思った。そう言われれば囲碁交流で中国の方々の都市に十数回訪問している身には、英語より中国語の方が身近な言葉ではある。
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INGO(ingo-web)の楽しみ方

2021年01月28日 22:08

INGO(ingo-web)は昔あった郵便碁のインターネット版である。郵便碁は今のようにインターネットがない時代に葉書で一手打った手を送り打ち進める碁である。はがきに一手書くだけでは能がないので身近のことを書き添えたり打っている碁のことを書いたりしていた。囲碁で打ち終わった後感想戦をやる。お互いの考えていた内容をぶつけ合うのと同時に敗者の負けた悔しさを和らげるためのものでもある。寝床でINGOを一局打つのに日数がかかるので感想を言いながら打つのが面白いと思いついた。これは親しい間柄で棋力が近くないと楽しめない。INGOで対局した若山さんに提案した。自分の読みの手の内を明かさないで、感想戦交じりのINGO対局は新しい楽しみ方かもしれない。

新方式

子供国際囲碁交流

2021年01月24日 22:27

昨日のセミナーで中国発展の話で刺激を受け新型コロナ禍ゆえにオンラインでの子供国際囲碁交流が出来るのでは、と夜中に頭に浮かび、それから次々とアイデアが浮かんできて寝付けなくなった。いろいろ考えが浮かんだ中で一番は1988年から続いている船橋市と西安市の市民囲碁交流のことである。船橋側の世話役の高齢化と死去、外交問題等で5年前に途切れているがオンラインなら直ぐにでも実現できると思ったのである。西安市の棋友李剛毅さんは2年前に来日して会った折、子供囲碁教室の成功で生徒は4000人と言っていた。山下塾と李教室の交流は直ぐできる。李青海プロとネット囲碁学園の方志昌さんに西安との話を通してもらった。西安の李さんとZOOMかLINEで、と言ったが中国では使えずWeChat、ならできると教えてもらったがどうにもインストールできない。親切な方さんはスマホに詳しい奥さんを伴ってはるばる葛飾区から来てくれた。目の前で西安の李さんとWeChで基本的な打ち合わせが出来てしまった。ことがスムーズに進むときはこんなものかと感動した。さて実現に向けて明日から張り切らなくてはならない。カテーテルアブレーション手術で体力が落ちたなどと気落ちしている暇はない。

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生徒の成長

2021年01月21日 21:53

S学院小アフタースクール囲碁の指導で入院のため初めて休みをもらった。日ごろからリーダーのH君が2年生から5年生の25名をよくまとめてくれているのが分かっていたので、担任の先生に囲碁の進め方をメールしてH君に渡してもらうよう頼んだ。H君とS君が初めに皆に向けて適切な指示を出してくれてスムーズに進められたこと、新型コロナ禍で遅れてスタートした6月から僅か半年間の生徒の成長ぶりに感動したことなど先生から報告された。昨年6月当初低学年の生徒が動き回ってどうなることかと思っていたが、年が明けて初めての指導で皆が囲碁に真剣に向かっている姿に自分も感動したばかりである。棋力の差はあるが前回から取り入れている25名のリーグ戦で第1回戦だけを組み合わせ2回戦からは生徒自ら相手を選んで対局する方式で面白さが身についた感じを受ける。この度の入院で生徒自らが成長する姿を見せてくれたのは怪我の功名とはいえ、指導者にとっては勲章である。

AI囲碁

2021年01月20日 22:51

読売新聞の時代の証言者、「囲碁と生きる」趙治勲は毎朝の楽しみである。何より正直な表現に好感が持てる。勝負の時とは別人のような人に対するサービス精神旺盛の源は自分を飾らない人柄によるものとよく解る。19日の記事は「AI革命定石破壊」の題である。2016年のアルファ碁の出現から今日までのAI囲碁について分かりやすく書かれている。井山、虎丸さんのような一流棋士はAIで勉強しているが自分はやらない。同じ事をやると彼らに追い付けない。AIの出現はいいことだが自分は若い棋士にない、50年以上プロの世界で生きてきた蓄積を生かしてAIとは別の世界の碁を打ってみたい、と宣言している。「お見事!いょー大統領」と声をかけたくなる。ぎりぎりの勝負を目指す趙治勲の碁の大ファンである。益々治勲さんの碁を見るのが楽しみになった。

同門対決

2021年01月19日 22:12

第46期棋聖戦の予選で大西研也四段と牛栄子三段の対局が11日に打たれた。大西さんは院生になるまでの小学4年生まで牛さんは中学生になり中国での囲碁修行をするまでの小学生の間毎週土曜日に山下塾に通っていた。年齢が少し離れているので山下塾に通っていた時期は重なっていないが同門ではある。大西さんは昨年本因坊戦に勝てばリーグ入りまで勝ちあがるまでに実力をつけている。一方牛さんはよく連勝で名前が出ており女流タイトルにあと一歩のところに来ている。この碁は牛さんの序盤の辛抱が実を結び牛さんの勝利となった。今週の山下塾生の宿題はこの一局にして塾生たちの二人の応援団になってもらおう。

甲級リーグ

丁寧な対応

2021年01月16日 21:30

オンライン山下塾では昨年の2月末から「ネット囲碁学園」のシステムを使わせてもらっていた。塾生の顔を見ながら多面打ちができ検討も全員が参加できて優れたシステムである。ただ指導者が常時いないと組み合わせができない。丁度碁会所の席亭の役目が必要である。それも初心の子供には必要だが初段に近くなると手空きの子供ができたりして時間が無駄になることもある。顔を見ながらの対局はリアルに近くなるのでオンラインでも使いたい。無料のZOOMの使用は40分の制限がある。そこで新年からネット囲碁対局サイト「サンサン」とラインを使ってネット山下塾を指導することにした。住所登録が条件であることと、子供利用料金が安いことが良い。テストにやってみると子供たちもすぐに慣れた。勝手に「サンライン山下塾」と名付けた。当然これまでお世話になった「ネット囲碁学園」の方さんにお礼とともに報告した。嫌味を言われるかなと思っていたらそんなことは微塵もなかった。.状況を理解してくれて丁寧な対応で了解してもらえた。塾生OBが使うこともあるので解約ではなく籍は残してもらうこととした。

甲級リーグ

若松幼稚園本式ルール

2021年01月11日 22:42


緊急事態宣言を受け千葉県教育委員会より「授業で外部人材の活用は控えるように」と通達があったようで 市内小学校と幼稚園から2月5日までの囲碁指導がなくなった。だが若松幼稚園は予定通りに囲碁指導が行われた。本来なら年間10回の囲碁指導だが新型コロナ禍により5回となった。アタリの理解から純碁でしばらく対局して本式ルールで本物の碁に触れてもらうところだったが、今日が最終回となり本式ルールでの指導となった。自分の地に手を入れて終局する純碁から自分の地に手を入れるのが損になる本式ルールをどう理解させるか、囲碁入門で純碁を取り入れている指導者は純碁から本碁への切り替えに悩む。10分ほどのルール説明で対局に進んでもらったが終局まで打てたのは数組である。ただ思いのほか囲碁の形になっているのには驚いた。幼児の頭の柔らかさに今回も感動させられた。

真剣な対局風景
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ネット囲碁山下塾見学

2021年01月10日 22:22

大学囲碁部の後輩が神奈川で子供囲碁教室を開いていることは聞いていた。その教室に通っている小学生が山下塾を見学したいと言ってるが、と問い合わせてきた。名前を聞いたら囲碁指導に行っている都内の私立小学校の生徒で1年生の時からよく知っている子である。新型コロナ禍中でなければ神奈川からは遠いが実際に教室を見学してもらうのが筋だが、今は無理である。塾生保護者に相談したら一日だけのライングループを作るからそれに参加してもらえば、と知恵を出してくれた。たまたま今日は、有段者になった塾生たちに囲碁は相手が最善手を打ってくると想定して自分も最善手を打ち返して楽しむもので、相手のミスを期待したり、誘導したりするのは恥ずべきこと、特に大差で負けがわかっているのにズルズルと意味のない手を打つのはみっともないこと、自分がされて嫌なことは人にしないこと等対局の基本的なマナーについて話したので見学者も山下塾の囲碁に向かう姿勢を理解してくれたことと思う。

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オンライン囲碁新指導法

2021年01月03日 23:20

囲碁対局サイトは色々あるが、ネット囲碁対局サイト「サンサン」は何と言っても自分とは縁がある上に評価も高い。ただ一つ物足りないのは音声での会話ができないことである。チャットは打ちこむ手間と音声でないと通じないもどかしさがある。「サンサン」開発技術者馬渕さんにZOOMと組み合わせたらと聞いたら、ラインかディスコードと組み合わせたらと教えてもらった。塾生のお母さん方にラインに集まってもらい「サンサン」の対局画面を出して、どうしたらラインで参考図を作れるかテストしてもらった。そこであるお母さんのヒントから願っていた通りの進め方が出来ることが分かった。子供、大人を問わずパソコンが使える人への囲碁指導に新しい方法を編み出した気分である。むろん初心者にも有益で面と向かわなくともマンツーマンの感じが出せてオンライン囲碁指導に最適である。

新方式


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