2月末から始まった学校休校を補完する意味でこれまで午前中ネット山下塾を開いてきた、6月1日から山下塾の会場に使用しているコミニテイハウスの貸し出しが許可され、学校も始まるのでネットでなく従来通りの山下塾を開く、と塾生、保護者に通知した。塾長は手指の消毒、マスクとフェイスシールドを着けるが、塾生自身も感染予防を考えてほしいと山下塾MLに発信した。このML発信の前に末原さんが新型コロナウイルス感染防止のガードを作ったので私に見てほしいと前川さんに連絡があって、ご主人を巻き込んで迎えにいってくれた。早速会場で設置して見せてもらった。これなら保護者は安心すると感心した。高校生になったばかりの蓮君は既に4月からオンライン授業が始まっていて忙しいと聞いていたが、その合間をぬって1週間余かけて作ってくれたそうだ。彼が入学したのは私立高校だから土曜日の山下塾には当然参加できない。にもかかわらず、である。彼が文部科学大臣杯中学生「ものづくり」作品コンテストの学校代表に選ばれるほどの特技があるとは全くもって知らなかった。これをあと幾つ作るのか、誰がつくるのか、ハテ?と頭をめぐらせていたら、「これはあくまでも先生をコロナから守るために先生だけのために作ったガード」、だという。ありがたいことである。これぞ指導者冥利!塾生たちの予防については、小中学校の対応基準に則って前川さんが素案をまとめてくれた。これをもとに水曜日に予定しているZOOMによる保護者会で理解を共有すればうまく進められるであろう。いろいろ慮ってくれてありがとう。
師匠ガードのパーテーション

緊急事態宣言解除になった翌日、薬円台囲碁クラブを久々開場し、工夫したから見てほしいと席亭が言ってきた。開場前に訪れたところ、自作の新型コロナ防止のパーテーションが碁盤をまたいで置かれている。下を20センチほど空けてあるのでこれなら碁盤の端まで打てる。スーパーのレジを見て思いつき、ホームセンターで材料を買い自分で作ったので費用は1セット数百円だと言う。席亭の宮下氏は工作は得意ではないと言うが、なかなかどうしてしっかり作られている。三密を避けて開場する碁会所の客に安心感を与える工夫である。まだ再開して3日であるが、これなら客が戻ってくると安心した。困った、と頭を抱えるのではなく工夫で乗り切る宮下氏は碁会所席亭の鏡である。

永らく囲碁授業を継続してきた市内三幼稚園のうち二か所から5月、6月予定の囲碁授業を7月からにしたいと連絡が来た。緊急事態宣言解除で6月から教育活動ができるようになったので例年の4月が6月になったと理解した。これからそれぞれの幼稚園では感染予防のための教育、方策に腐心するのであろう。当然囲碁授業も幼稚園の感染予防に沿って進めなければいけない。自分だけでなくサポート役の保護者とも歩を同じくしなければならない。マスク、フェイスシールド着用、のほか碁石の消毒をどうするか幼稚園と相談しなけらばと思う。年間回数が少なくなったので最初から「純碁」での指導をするつもりである。

INGO(ingo-web)で80点同点数の人と1と月前に互先白番で対局して負かされた。初対局で負けっぱなしは悔しいので今度は黒番で挑戦した。中盤で大きな劫争いになり、劫立てに手を抜かれたのでそこを手にしなければ負けである。次の候補手は三つだと思って11時過ぎに床に就いた。狭い局面なので結論は出るはずである。闇の中で考えていた局面が頭から消えず堂々巡りしている。4時過ぎて外が明るくなってきてやっと結論が出た。昔は手が見えていたのだが、と思いながらも久々の徹夜でまだ頭を使うエネルギーはある、といささか自負をもった。

中央公民館の囲碁サークル「碁楽教室」から6月も休会と連絡がきた。船橋市内の囲碁サークルの大半も同様に6月も休会となるであろう。そもそも囲碁を打つ環境は三密の典型で、よく耳にするソーシャルディスタンスを2Mもとった対局は考えられない。日本棋院では6月にオープンする時にはマスク着用、体温、対局前後のアルコール消毒、対局者間にパーテーション設置などを考えているようである。公民館の囲碁サークルではこれだけきちんとした対応は難しい。昨日届いたフェイスシールドをつけて対局するというのは考えられるが、相手が代るたびに盤石を消毒するのはどうするか?。海外のプロ棋士の対局では同じ部屋に来て碁盤でなくパソコンで対局している風景がある。ネット対局に対して碁盤を挟んだ対局を生碁といっていたが同じ部屋でパソコンでの対局は何と名付けたら良いのだろうか

娘からフェイスシールドが届いた。山下塾、幼稚園、小学校の囲碁指導の時に使えと言うことのようだ。クリアフィルでの作り方はいくつもネットに紹介されている。商品として出ているのは数百円から1万円近くするものもある。接客業ではつけている人も見かけるので違和感はないが、さて自分が付けるとなると気恥ずかしい。しかし今や教える側の必需品で安心感を与えるのは間違いない。さて幼稚園児はどんな反応を示すか、面白がってくれればしめたものである。

週刊碁の記事によると碁会所、囲碁サロンで開催している教室やレッスンが休業しているので、オンラインレッスンがある、と四つ紹介している。そのうち三つがZOOM、SKYPEを使い,残り一つが「ネット囲碁学園」を利用している。有料で最高額は」プロ棋士レッスン11000円/120分である。山下塾では2月末に学校が休校になってから月~土の午前中「ネット囲碁学園」サイトを使い「ネット山下塾」を開いている。塾生が休校の間少しでも有意義な時間を持てればいい、もっと言うと、学校で勉強できない期間、頭から汗がふき出るくらい囲碁に取り組んで脳を錆びさせないようにしてほしいとの思いもある。とはいえ、家庭の事情で午前は無理だったり、パソコンが無かったり、あっても機種によって入れなかったりで全員が参加できるわけではない。参加できる子でも週に一回、三回、毎回とそれぞれ事情が異なるので前日に参加希望をとる。棋力向上には真剣な対局が一番と思っているので局後検討より対局数を多くと思っている。毎回参加するのは3名である。たかが3カ月弱だが、されど毎日3時間の3カ月である。1月に入塾したユラは皆に追いつくのに日にちが掛かると思っていたが、一番下の子に5子で勝てるようになり、S学院のヨシトは学院の囲碁クラブで最強になった。幼稚園年長の昨秋九路盤で4回囲碁指導した直後に入塾したリクトは自分の打ちたい手を打ち囲碁を楽しんでいる。地をとるのが好きだが厚みの価値を教える時期に来たと思い、厚みは価値があると言ったら2日後には下図のように星に高くかかり一間飛んだ。勝ち負けより好きなように打っている姿を見て塾長は日々感動している。

NPO法人囲碁文化継承の会の理事会・総会は今日正午に開催された。昨今の状況から三密は避けるべきと「Zoomを使ったWEB会議」に変更していた。新型コロナウイルスにより幼稚園、小学校、公共施設での囲碁指導は5月いっぱい全てキャンセルとなっている状況から年会費を半額とし、またオンラインでの会議が正式に認められるよう定款を変更し、役員の変更手続きもして、WEBでの話し合いを中心に進めてきたのでスムーズに開催することができた。WEB会議は遊びも含め幾つか経験してきたので、話の進め方、纏め方、間の取り方も大分慣れてきて実際の会議に遜色ない感触を得ていた。メールのやり取りだけでは、ややもすると誤解が生じることがあるが、画面に顔が映るWEB会議に慣れればこれも悪くないとあらためて実感している。
思いがけず大学同窓の友人から電話をもらい、互いに元気な声で良かったと言い合った。彼は代々続いた商売を父親の急逝で大学生で社長になった。在学中は付き合いがなかったが、彼が数年前から年二回のクラス会に参加するようになって何となく馬が合い付き合いが始まった。息子さんたちは地元の政財界で活躍しており、社業はオリンピックに出場するアスリートを輩出するほど盛況である。昨年彼のお孫さんが小学生囲碁全国大会に出場していたことを知り、そちらに行ったとき指導すると約束していたことを思い出した。電話を切ったあと「ネット山下塾」に」お孫さんを招待すればオンラインで塾生と交流できると気が付いた。早速彼に提案することにした。

4月の初旬に日本棋院からアマ・本因坊戦の中止とともに小中学校囲碁団体戦の中止の知らせが入った。その時点では個人戦の少年少女囲碁大会は開催の方向で検討中とあったが、これも中止に決まったと知らせてきた。これで今年は団体戦、個人戦ともに無くなったことになる。今年は山下塾生で柏第4中学校に在籍する塾生が3人になるので、今年も千葉県代表校に選ばれるのは確実と思っていたが誠に残念である。個人戦でも優勝圏内が数人いるのでこちらも残念である。全国大会が中止となったので県大会も中止である。もう一つ千葉県が先導してきた首都圏カップ(東京、神奈川、埼玉、群馬、栃木、茨城、山梨、千葉の小中学生代表9名による団体戦)も今年10回の節目を迎えるのだが、全国大会が中止では各県とも首都圏カップ選手選考も難しい。記念すべき10回大会であるが、これまで主導してきた千葉県から中止を8都県の世話役に発信することとなった。大会開催に限らないが、今までずっと当たり前と思っていたことが実は当たり前ではないという貴重な経験を沢山させてもらっている。

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