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長い一か月

2020年02月29日 21:05

新型コロナウイルスの影響で一週間ほど前から3月の行事予定の中止を幾つか指示していたが、ここにきて幼稚園、小学校、囲碁団体の3月の予定が殆ど中止となった。一番効いたのは、市役所からの市内公共施設の大会、教室の自粛要請である。加えて安倍さんの小中高の休学の要請である。右へ倣えと号令がかかると一斉に右を向くのは善くも悪くも日本人の特性かと思った。人間とは勝手なもので、連日予定が詰まっていて、一日に二か所三か所とこなさねばならない日は正直「しんどい」と感じることもある。それが公的な予定が何もない1か月間というのは一体どんな日々であろうか、なかなか想像できない。昨日の読売新聞「編集手帳」欄に100年以上前の話として、サモアの族長が欧州を旅したあと島民に向かい「私たちは小さな丸い時間機械(時計)を打ち壊し、日の出から日の入りまで、一人の人間には使いきれないほど沢山の時間があることを西洋の人々に教えてやらなければならない」と演説したことを紹介してある。これまで経験したことのない何の予定もない一か月を、さてどんな風に過ごすことになるのか我ながら興味がある。

梅

ファンクラブ

2020年02月28日 22:34

①櫻井よしこさんのファンである、②日本酒が分かること、③人格が七段以上であること、が入会の資格という囲碁の会に招かれた。会場は東京駅から10分とかからないマンションの一室である。碁盤が五面並べられていて貸し切りである。三面打ちを2回打ち終わったところで、手に入らないと言われる日本酒が2本テーブルに並べられる。手に入れようと思ってネットで買うと定価の5倍はするらしい。「而今」と「雪の茅舎」の2本である。而今は少し甘いなと感じるだけで残念ながら酒の味わい深さはわからない。この部屋のオーナーが料理自慢であさ魚市場で仕入れた魚を出してくれる。一流企業でそれなりの仕事をしてきた御仁揃いで、談論風発、話題は多岐にわたって面白い。東京駅近くに在って半日貸し切りで碁が打てて、気の利いた酒、料理がでてくるという贅沢な碁会であった。
近いうち仲間を案内したいと思っている。
夕食

修了証

2020年02月27日 22:01

市川市で市立小中学校休校の発表があったので、私立小学校も右に倣えになると思ってS小のアフタースクール囲碁指導に行ってみたら20名中7名しか来ていない。聞くと昨日から自由登校にしていて4分の1の欠席があり今日は3分の1が欠席とのことである。かかることもあろうと6年生3人に修了証を持参したのだが、手渡せなかった。学校は年間の予定がしっかり組まれているようで休校となると何かと大変らしい。3・11以来と言うくらいあれもこれもと手当てが必要のようで、校長先生以下てんてこ舞いしているようだ。市立に続き私立小も明日から休学である。全員揃ったところで、あんなこと、こんなことを話して1年の締めにしようと思っていたが、こんな形になり残念ではある。

若武者ランキング戦

2020年02月24日 22:13

昨年3月発足した若武者ランキング戦が1年経過した。月に1回、1日3局、3か月で一区切りしてランキングを決める、表彰はランキング1位~4位、勝星1位、2位、勝率1位、2位、加えて3連勝者、に図書券を進呈、とした。千葉県を中心に東京都、茨城県からの小中学生、高校生で棋力四段以上が参加資格である。棋力から考えても、これからの若い世代のリーダーになる若武者である。そこで棋力だけでなくいろいろな意味でリーダーシップを取ってもらいたいと思った。子供大会では大人が段取りして子供は対局するのが普通である。若武者ランキング戦では大会の大枠は実行委員の三村智保、土屋弘明、山下功で決めて、運営を参加する子供たちに任せたところ見事に応えてくれた。1年の締めにあたり、最終回に参加した子供一人づつに若武者ランキング戦について感想を聞いた。一番多かったのは、知らなかった人と打てた喜びの声であった。三村智保九段からはマナーの点で参加者に厳しい指摘があった。今後改まるであろう。来月から2年目に入るが参加者増に力を注がなければならない。

若武者20202

サイン

2020年02月23日 07:14

薬円台小学校は前首相野田佳彦さんの出身校であり、囲碁クラブに関しては船橋市立の小学校では一番である。5月から2月まで年間8回、各回45分間のクラブ活動である。今年は21名の参加で8割が女子生徒である。12月からの3回で4局対戦する変則リーグ戦を開催した。クラブ担当の先生は1年生の担任であり、1年生は終業後玄関先まで生徒を送っていくことになっているからクラブ開始時間に間に合わない。クラブ担当の先生を待たずに先に進めることが生徒の自主性を促したようで、囲碁の理解が事のほか速い。リーグ戦を打っている生徒は真剣そのもので、まるでテスト中のようである。参加賞は大塚製薬提供のカロリーメイ、1位から3位までの賞品はダウン症書家として著名な金澤翔子さんの「愛」をプリントしたクリアファイルである。終わって玄関まで送ってくれるクラブ担当の先生についてきた女子生徒二人から「サインしてください」とノートを差し出された。「これからも囲碁を楽しんでください」、と書いて渡した。

薬円台

純碁講習会

2020年02月22日 15:37

王銘琬さんの第一回純碁講習会に参加した。新型コロナの影響で参加者の出足は如何にと思ったが、、50名ほどの参加者であった。前半70分指導法の説明と後半の70分の質問の構成だったが、あっという間に時間が過ぎた。囲碁人口が30年間逓減して今や100万人と思われるが、囲碁の指導をしていると年々危機感が増しているように感じる。これまで幼稚園、小学校、中学校、大人相手に純碁を指導したが、やはり本家の指導方法には参考になる点がいくつかあった。初めての人にはアタリを自分で取らせる。石取りゲームは一子取りまでで純碁に進む。本式ルールに移るやり方等など、である。王銘琬さんはこの1年で五千人に純碁を教えたと言う。銘琬さんに続く人が百人現れればとの思いが強い。

ヒヤシンス21日

マスク

2020年02月20日 23:17

新型コロナウイルスの流行でマスクが払底している。中国で量産されている様子がテレビで紹介されている。日本でも1億枚の生産体制が整えられたとある。中国との囲碁交流で助力を頂いている李青海さんから、西安市囲碁協会秘書長の李剛毅さんが手元にマスクの在庫があるので不足している日本の山下に送りたいと言ってきた、と電話を貰った。本場の中国ではもっと不足しているだろうに日本の友人に送ってくれるという配慮が嬉しい。幸い我が家にまだマスクの余裕があるのでありがたく気持ちを頂いた。囲碁で培われた友情に心から感謝である。

ume 2

算数脳

2020年02月19日 22:04

花まる学習会杯ジュニア本因坊の千葉県大会があった。昨年の千葉県代表は塾生の末原蓮君で第22回全国大会で優勝をした。今年は中学1年生の田君が千葉県代表となった。若武者ランキング戦でのトップの打ち手で力があるので全国でも期待できる。2017年からジュニア本因坊は花まる学習会の特別協賛である。会長のメッセージには、囲碁で鍛えられる力は生きる力の土台となる思考力=算数脳と結びついている、とあり、さらに囲碁は考え続けることを生き生きと楽しみながら行える最高のボードゲーム、と評価している。算数脳とは初めて目にするが、子供囲碁指導の場で使える言葉である。

ジュニア

次の手

2020年02月16日 22:36

山下塾では毎週宿題を出している。世界の棋譜から戦いを感じる棋譜を選んで送り、その中で自分が好きな手と感想をメールで送らせる。次の山下塾で皆の前で好きな理由を言わせることにしている。最近はそれに加えて、その棋譜で次の手の選択が広い局面を選びその場で自分ならどこに打つか言わせている。塾生が一巡したら保護者にも次の手を聞くことにしている。今日の局面は広いので黒の次の手は色々な手が示された。昨年の10月から入塾した父子の選らんだ手が秀悦である。Aは10月から19路盤で打ち出した幼稚園児リクト君が選んだ手である。Bは子供に負けないようにと10月から囲碁の勉強を始めた父親の手である。ともに10級クラスの棋力の人が打つ手ではない。佳き記念になるから、とこの局面をカメラに納めさせた。いやぁー、AとBの手には感動した。

第1局

AI囲碁

2020年02月15日 15:12

慶大囲碁部OB有志の会に新しく入った人がいる。視野狭窄症とやらでスマホで局面を打ち込んでスマホを見ながらでないと打てないそうである。碁盤全体が見られなくてはさぞ打ちにくかろう。それでも打ちたいのだから囲碁が大好きなのだろう。日本将棋連盟ではだいぶ前から対局場にスマホは禁止となっている。日本棋院でも禁止である。それはAI囲碁を使っての不正対局防止のためである。そんな風潮からスマホに一手づつ打ち込んで対局しているとAI囲碁を使っているのでは?と疑う声が出てくる。冒頭の会世話役からAI囲碁に詳しいと言うことで意見を求められた。タイトル戦解説会で解説者がノートパソコンを持ち込んでAI囲碁の予測手、変化形勢判断をもとに解説しているのが当たり前の時代であり、それが今やスマホでできる。だがいやしくも囲碁部員OBであればAI囲碁で打って勝っても意味のないことは身体にしみこんでいると思う。自分の頭で考えて工夫して相手を負かしてこその快感である、と答えておいた。


一日ズレ ダイヤモンド富士
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