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純碁から囲碁へ

2019年10月30日 23:02

薬円台小学校囲碁部は船橋市で一番囲碁が盛んな小学校である。年間8回指導に出向いている。当初から初めの4回は9路盤純碁で対局させ、あと2回で13路盤で本式ルーを指導、残り2回は薬円台小学校囲碁大会と冠してリーグ戦を打たせるという構成にした。今日は純碁から本式ルールになる。この段階で「眼」の説明をする。「眼」が二つあれば生き石、なければ死に石の説明をする。13路盤で簡単な打ち方を示して対局させてみた。純碁から本式ルールの移行は全く問題なく理解してくれ、殆どの生徒は終局出来ている。囲碁大会に気の利いた賞品を準備しなくては、とおもっている。
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フリースクール

2019年10月29日 22:05

フリースクールとは色いろな意味のあるスクールだが、日本では既存の学校と違う、不登校の子供を対象にした施設をフリースク ールと称している。縁のある子がフリースクール東京シューレ葛飾中学校に入学したので3年間囲碁指導に通った。生徒は出たり覗いたりで常連は3人であった。だが生徒が東京都中学校囲碁大会に参加して、私立の難関中や区立中学校と一緒に対局する姿は教師には新鮮に映ったようだ。今年の初めには参加できる生徒と教師が揃って囲碁入門講座を受けてくれた。NHKのニュースや新聞でこの学校法人理事長奥地圭子さんが来年4月江戸川区にフリースクール小学校を開校する見通し、と報道された。フリースクール中学校だけでなく小学校も必要、と永年奔走されていたのを知っているので、おめでとうございます、と手紙を書いた。フリースクール小学校でも囲碁入門の企画があれば声を掛けてください、と書き添えた。きっとお声がかかるであろう。
散歩

若武者ランキング戦

2019年10月27日 23:06

若武者ランキング第3ラウンドの二回目である。参加者10名で少ない。末原君、田君と名看板が受験勉強で休場している上、藤森君が院生になったので、いささか迫力に欠ける。35分切れ負けルールで1日3局打ち、勝ち越すと昇点、負け越しで降点するので一局一局が厳しい。今日は面白いケースがあった。黒勝利目前であるが、数えるには互いにダメを打ち合って終局すると決めてあるので、打目が詰まると手になるケースがよくある。碁会所で打っていると、気が付いている方がココ手入れです、と相手に注意することが多い。若武者はそうはいかない。簡単な形だと気が付くが、難しいと棋力に応じて手が見える見えないの差が出て来る。終局前から気が付いている白はダメが詰まった瞬間手にした。勝負に辛いのは若武者の持ち味である。
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スマホ写真

2019年10月25日 23:40

小学校の囲碁指導で対局途中で時間が来た時には双方にどちらがいいと思う?、と聞くことにしている。意見が一致する時は「そうだね」と勝ち負けを判定する。意見が分かれたときにはスマホで局面を写真に撮り次の時に局面を再現して対局を再開させる。また子供の指導碁で下手が妙手のときにも写真に撮っておき、保護者にLINEで送り家でも見てもらうことにしている。この前の放課後こども囲碁教室で遅れてきた年中組の3人に①碁盤の線の交わったところに交互に打つ、②石から出ている線をふさげば相手の石は取れる、③取られる形のところは打てない、④純碁ルールで最後に石の多いほうが勝ち、を10分ほど教えて7路盤で打たせた。しばらくほかの子の指導に回り戻って二人の局面を見てびっくり。年中組の子が10分聞いただけでこの局面とは!そばにいたお母さん二人にスマホで写真を撮り記念にとっておくよう勧めた。二人が囲碁が打てるようになった時、初めての対局がコレ、と自慢になる。
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放課後こども囲碁教室

2019年10月23日 23:23

神明幼稚園で放課後、囲碁を打ちに園児、卒園児が集まっていると聞いた。それなら誰か指導者を差し向けよう、と話していた。指導者が来てくれるなら、と「神明幼稚園放課後こども囲碁教室」と名前を付けて募集した。なんと園児、卒園児が31名も集まった。9路、13路、19路で打つ卒園児、石取りゲームの年長組、全く初めての年中組という構成である。人数と棋力の差が大きい子供の集まりでは子供指導の経験がなければ難しい。しかもボランティアだから、尚更頼みにくい。結局自分がやることになって幹事役の母親と打ち合わせをした。先生方の研修のため月に一回小学生が半日で帰る日を選んで2時半から4時までの囲碁教室が始まることになった。園長も反響の大きさにびっくりして全面的な協力を申し出ている。経験組、年長組、年中組の3クラスに分けての指導である。年中組年長組は純碁の指導、経験者組はおおよそのハンデを決め対局中心とした。全体のリーダーは5年生のコウ君を指名して始めと終わりの挨拶をリードすると決めた。問題や対局であっという間の1時間半が過ぎた。順調な滑り出しと観た。

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塾生からもらう感動

2019年10月20日 23:00

山下塾で毎週出している棋譜並べの宿題で、塾生はその棋譜の中で一番好きな手を選ぶことになっている。それぞれ棋譜並べに慣れてきているので突拍子もない手は選ばない。今週の宿題は名人戦第5局である。塾生二人が89の手を選んだ。ケンタは四段なので手厚いと感じたのである。もう一人コウノスケは幼稚園児で16級である。多分この手の意味は正確には理解してないのであろう。しかし塾長はこの手を選んだコウノスケに感動を覚える。先週は8級のカンタの選んだ手に感動した。塾生たちは棋譜並べで何かしら身に付けているのであろう。
第1局

獅子博兎

2019年10月17日 22:36

S学院小囲碁クラブでは19路盤での対局はするが、勝ちたいと言う気持ちで打っている子が少ない。たとえ45分でも囲碁クラブで囲碁を打つ以上勝とうと思って打ってもらいたい。自分の頭で考えて打つのだから、勝てば嬉しいし負ければ悔しい。それを味わってもらわなければ勿体ないと思う。担任の先生にリーグ戦の表と対局組み合わせを作ってもらった。部員8名は之までと違い真剣に対局している。9子コミ30目の対局では5目差の熱戦ぶりである。これまでのしゃべりながらの対局と違って、美しかったと四字熟語の「獅子搏兎」を説明して褒めてあげよう。
リーグ戦

米寿記念

2019年10月16日 06:55

大学同クラスの同窓会に集う仲間の齢をいうと、昭和7年生まれから14年生まれまでと幅がある。今回は最年長の福沢武君の米寿の祝いを兼ねてクラス会を開いた。61名のクラスで亡くなった人は20名、健康上不参加の人十数名で、今回集まったのは16名である。今日は特に或る一人と話がしたいと思って出向いた。或る一人とは岡山から参加する I 君である。今夏、第16回文部科学大臣杯小中学校囲碁団体戦全国大会に応援に行った折、パンフレットに岡山県小学校代表校の中に I 君と同姓の名前が目に入った。珍しい名前なので I 君に電話で確かめたら、やはりお孫さんであった。今日、彼にINGOの話をして、今はインターネットで囲碁指導ができる旨、お孫さんに手紙を書いて彼に託した。場所と年代が離れていても囲碁を通じて学友の孫と友達になれるのは愉快なことである。

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囲碁殿堂入り

2019年10月15日 13:55

日韓の政治の世界では厳しい状況にある。国益を守るためには外交上譲れないこともある。一方庶民感覚から言えば喧嘩していると互いに得なことはない。ところで長南哲さんが囲碁殿堂入りした。長南哲さんは韓国人で初の日本棋院プロ棋士で、韓国の現代囲碁の開拓者と言われている人である。政治と関係なく芸術文化である囲碁で長南哲さんが殿堂入りしたのは韓国の囲碁ファンにとってビックニュースであろう。おりしも韓国で「反日種族主義」がベストセラーになっている。これまでの反日と違った考えが読まれている今の時期に、囲碁では分け隔てないと知らせたい。囲碁ライターの秋山賢司さんに、彼が親しくしていて今国会議員になっている曺薫鉉さんにこのニュースを広く韓国囲碁ファンに広めてもらうよう電話して、と頼んだ。

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橋本寛さん

2019年10月14日 06:43

橋本寛さんが亡くなった。彼はふなばし囲碁協会の専務理事として会の運営に設立当初から力を貸してくれた。またNPO法人囲碁文化継承の会にも発足と同時に会員になり活動してくれていた。彼の発想で開催した級位者だけの囲碁大会は今年で22回を数える。こうだと思ったことは、多少の異見は吹き飛ばす馬力があった。その一方で小学校放課後教室「ふなっ子」での囲碁指導では、きめの細かい指導をしてくれていた。10歳年下の棋友に先立たれるのは寂しいが、これまで創り上げた大会や子供指導では跡を継ぐ人を育てているのは見事である。ご冥福を祈る。

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