2019年08月28日 23:11
2019年08月27日 22:01
夏休み明けの2学期のはじめに自殺する子供が多い、と聞いている。その時季が近づてきたからか、このところ奥地圭子さんの名前を新聞紙上やテレビで見かける。奥地さんとはかれこれ4年前に縁が出来た。「学校は必要か」「不登校という生き方」などの著書があるように奥地さんは不登校の子の居場所の一つとして私立のフリースクールを運営している。山下塾生が奥地さんのやっているフリースクールに入学した縁で月に1回の頻度で3年間、囲碁指導に行っていた。フリースクールが東京都の中学校囲碁大会に個人、団体ともに参加したことから囲碁の認識が上がり、今年度は新学期全校生に囲碁入門講座をした。今年は月に一度の指導は近所に住むボランテイア I さんにお任せした。来年の新学期にも全校生に入門講座をやらせてほしい、と新校長先生に申し入れておいた。

2019年08月26日 22:26
囲碁大会で挨拶を頼まれることがある。大会が始まっても参加者が奇数の場合は一人手空きになってしまう。そんなときは、「お願いしましょうか」と対局を申し込むことがある。昨日の大会が始まって山下塾のサラ君が手空きになりぼんやりしていたので、「打とう」、と声をかけて対局した。2回戦が始まって塾生のユカ君がこれまたぼんやりしていたから、対局を申し込んだ。こんな時は相手が悪手を打つとその石を取り上げ碁笥に戻し、もう一度考えてもらう。そんな風に進めると下手が勝つようになる。3局目に会場をぐるぐる回っていたらユカ君が「あの男の子手空きだから打ってあげれば」、と声を掛けてきた。自分たちが手空きなのに打てたので、他の教室の子にも相手をしてやってほしい、との思いからであろう。対局が終わってからユカ君に「親切ですね」、と声を掛けたら恥ずかしそうだった。


2019年08月24日 23:02
レン君が高校受験に力を入れるため来月から山下塾を休塾することになった。レン君は幼稚園児の時から十年間通い続けてきた。ついこのあいだ、のように思っていたが、これはすごい年数である。よく通ってきてくれたものだ。幼稚園児のころから200手くらいの棋譜を暗記してしまうのを見るまでもなく囲碁に向いている子であった。4年生になった頃から、NHKに出ような、と話しあっていた。文部科学大臣杯小中学生囲碁全国大会の決勝戦はNHKで放映されるので、全国優勝を目標としてきたのである。その文部科学大臣杯の方は三位までであったが、ジュニア本因坊戦で全国優勝したので日本一の夢は叶えられた。塾生OB・OGを見ていると、皆受験勉強に入った時の集中力は凄い。ひとたびスイッチが入ると学力はぐんぐん伸びてくる。高校受験に向けスタートは少し遅れたがレン君ならその遅れを取り戻せると信じている。


2019年08月20日 22:14
2019年08月18日 22:21
若武者ランキング戦の第2ラウンドが終了した。四段以上の小中高生が参加資格であるが、あたらめて末原蓮、田浩人くんの力が特出している。4子5子の置き碁でも丁寧に打っているので碁になっている。観ていると、この両君を中心とした囲碁の塊が出来つつあると感じる。35分切れ負けのルールだが、切れ負けを主張することなく時間が切れたら時計を使わずそのまま打ち続けている対局姿勢は好感が持てる。そのほかでは時間を考えて読みが雑になっている対局がままある。午後から3局打つので持ち時間35分はやむを得ないが、できればじっくり読める対局を組ませてやりたい。3ケ月を1ランドとして2ランド終わったところだが、永く続けるために幾つか問題点が見えてきた。実行委員の三村さん、土屋さんと一緒に工夫して長続きさせたいものである。


2019年08月17日 22:51
2019年08月14日 22:34
船橋市の茶華道センターで毎夏3日間の囲碁入門講座を引き受けている。3年前は20名の定員をオーバーしていたが、今年の受講者は何と6名である。物は考えようで人数が少ない分、個人指導がしやすい。入門のはずだが、毎年かなり打てる人が混じっているので、初めに12問の簡単なテストをやってもらって大体の棋力を判定することにしている。今回は五人が初心者で一人は初段近く打つ、と分かる。一人と19路盤で指導碁を打ちながら、残りの五人とは九路盤での指導である。人数が少ないので雑談を交えながら進めていると、問わず語らずのうちに、この講座を受けた各人の事情が分かってきた。3日間の講座で、囲碁は簡単で面白そうだ、と思ってもらえるかどうか、こちらの腕次第である。


2019年08月10日 23:16
2019年08月09日 22:06
理系に進んだ山下塾生OBの入学後最初の試験問題を聞いた。知識を試す問題が中心であった。「知識なくして思考なし」の言葉がある。どの学びでも知識のない人に深い議論、思考などできない。なるほど、と嬉しくなった。最近、単調な知識の詰込みを否定して、やれ自分の頭で考えるとか、主体性とか、個性とか、いっけん耳障りの良い言葉を耳にするが、それは逆で知識の詰め込みの先にこそ独創や発見が生れるということだ。山下塾の話になるが、塾生に問題を出すときには答えも渡す。すぐに答えをみても良く、問題を見てすぐに答えが浮かべば次に進ませる。問題を見て答えを出す取り組みの反復回数は経験上最低7回から8回は必要である。3回、5回では頭に残らない。質的な変化を起こそうと思ったら量的な反復が不可欠で、その反復回数は7回から8回以上と、斎藤孝さんも書いているが、囲碁もまったく同じで徹底反復は、やはり7回から8回必要である。
長崎の夜景

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