千葉県子どもランキング戦の2回目である。新しくほかの子供教室の指導者に参加を呼び掛けたが、新規の参加はなく前回から2名減の12名での会となった。3局打ち、負け越すとランクが下がるので前回Aクラスに参加した山下塾生4人のうち3人はBクラスでの対局となった。参加する子供たちがこの会に魅力を感じるかどうかは、棋力が上がる場になるか否かにかかっている。棋譜を付ける子、付けない子、局後検討をする子、しない子、自分たちの対局をつつきあうこともない。勝ち越せばランクが上がり負け越せばランクが下がるので、普段の教室での対局より勝ち負けの厳しさは大きい。ランクの上がり下がりだけでは今一つ動機付けには弱い。優勝賞品の多寡をいうと教育上好ましくないが、「ワッすごいな」、と思わせる程度の額は必要であろう。先ずは三回の結果が出る五月末の表彰で子供たちがどんな反応を示すかで、この会が定着するかどうかが分るかもしれない。

NPO法人囲碁文化継承の会総会を開いた。2005年から活動を始めたので足かけ15年になる。当初は船橋市内の幼稚園と習志野市内の小学校の学童保育に囲碁を、と働きかけ、それなりの反応があった。六校あった習志野市内の小学校学童保育の囲碁指導は津田沼小を最後に昨年すべて終わったが指導した児童生徒は延べ7000人になっている。これまで当会は資金面で外部からの資金調達を図って、企業が募集している助成金の申請を毎年数件していた。やっとJFE21世紀財団からの助成金とS学院からの囲碁指導顧問料により資金的な心配が無くなった。一昨年は任期途中で事務局長が辞任し、今年は副理事長の八巻氏が退任した。当会も例にもれず会員の高齢化問題があり、新しい会員加入に力を注ぐことが肝要である。

船橋幼稚園年長組の最初の囲碁指導である。囲碁は友達ができるゲームです。そのためにはマナーを身に付けましょう。最初に「お願いします」、終わったら「ありがとうございます」、と相手にお礼を言ってください。できますね、と言うと皆大きな声で「ハイ」と返ってくる。そして勝っても「ガッツポーズをしません」、何故かな?ふたクラスとも直ぐに「相手の子に悪いから」と返ってきた。兄弟で入園する子が多いからかもしれないがこんな答えを弱冠6歳の子がしてくれると嬉しくなってくる。アタリを教えて石取りゲームをすると、あっと言う間に30分が経ってしまう。40分にしてもよさそうだが。

山下塾出身でプロ棋士になっているのは大西研也三段と牛栄子二段である。大西さんが山下塾に通っていた頃のメンバーは既に立派な社会人になっている。山下塾OBOGで大西さんの応援団が出来たら、と念願していた。同世代の人はほとんど家庭を持っているので、上から目線で「作れ」と言っては無理が生じる。大西さんに時々個人指導を受けている光永君に定例的に大西君を囲む会を創れば、と話していた。道君が幹事役を買って出て同期の仲間を中心に呼びかけた。大西さんを含め何と9人集まった。塾生5人も参加させてもらい対局、大西プロ解説会、検討会となった。生憎二つの会が入っていてこの会には出られなかったが、居酒屋懇親会には間に合った。囲碁が好きな連中!と、ほとほと感心するのはスマホで碁盤を出しての囲碁談義である。特に大西プロを含めての9路盤の検討には力が入っている。なにせ豊君は囲碁クエストで8000局打っており、道君も9路盤に詳しい。変化の速さ、計算の速さには、かつての師匠もついていけない。集まった諸君は、それぞれ自分の道を歩んでいるが囲碁、山下塾の共通項を持った仲間は互いに刺激しあって何かを生み出す筈である。大西会を継続的に開催するよう強く要望しておいた。

船橋幼稚園の保護者に対する囲碁説明会は年少組の母親1名を含め6名である。これまでになく少なく意外である。今年の母親の会は全体でも例年より少なくなると思われる。これまでは継続組と初心者組に分けて、二通りの取り組みをしてきた。今年は殆ど継続組ゆえ、対局の面白さを伝えるように組んでいこうと思う。勝つ喜び負ける悔しさを感じてもらうには、リーグ戦方式が必要である。ただし勝ち負けがはっきりする表で×が並ぶと、やる気を削ぐので一工夫が必要である。ここは名幹事役の倉持さんに相談してみよう。
マンションからの秩父の山並み?

末原蓮君がジュニア本因坊で優勝したので市長表敬して日本一になった報告をした。市長表敬は6年前文部科学大臣杯小中学校囲碁団体戦全国大会で兄の末原絃君が主将の行田中学校が準優勝した折に表敬訪問して以来である。市長室には思いのほか多くの取材陣が集まっていて、これは仲邑菫さん効果かと思わされた。市長からは「若い人が活躍することは船橋市の元気な表れである。末原君は囲碁に限らず自分の世界を広げるように」と激励された。取材陣から将来の希望は、と聞かれ「ラーメン屋開業」と答え、笑いを誘った。師匠への質問には「粘り強い棋風」と答えた。今回の優勝でアマ本因坊戦にシードされるが、目標は?と問われ、ベスト8、と答えていた。可能性は十分ある。

若松幼稚園で年長組になったばかりの園児に囲碁のペーパーテストをすることを園長に提案したら面白い、と賛成してくれた。A4用紙にアタリの問題を12問プリントして、白石を取れるところに黒石を書き入れる問題である。名前を書いて出してもらうのだが、漢字で書ける子もいるが、まだひらがなしか書けない子もおり、また黒石の書き方も様々である。殆どの子が12問正解したが、出来ない子もいる。「ぜんもんせいかい」または、「よくかんがえました」、と書き、Mさんが作ってくれたスタンプを押して家に持ち帰ってもらうことにした。保護者にとってはおそらく初めてであろう我が子のテストをみて、うちの子はよく分っている、と安心したことだろう。

若松幼稚園の入園式には毎年招かれて出席している。今年の入園児は60名ほどである。尾木理事長が引き継いだ時の園児は30名弱であったと聞く。それが2007年、浜町2丁目に大規模開発がされ約2000戸のマンションが建ち園児が400人を超えた時期があった。今年は全部で200名程で幼稚園の規模としても、建物、園庭などからしても丁度良い人数と聞いた。近接の若松小学校は1000名を超え来年がピークになる。大規模開発がされる地域では教育機関は子供の人数の増減で難しい対応が求められる。特に来年からの幼稚園無償化にどう対応するか、経営手腕が問われる。
マンションからの眺望 富士山

S学院小の囲碁指導を受け持って今年で7年目になる。これまで文部科学大臣杯小中学校囲碁団体戦全国大会に千葉県代表校として3回出場している。今年の囲碁クラブは10名、アフタースクール囲碁には20名の生徒が参加することになっている。クラブのほうの担任の先生は囲碁クラブを初めて受け持つことになった。部員10人のうち初めて囲碁に触れるのは2名ゆえ、アフタースクールとクラブの男女二人の先生も一緒に囲碁を始めてもらうことにした。マナーとルールを説明して生徒対先生二組の対局が始まった。囲碁が初めての大人と子どもが対局して大人が勝つとは限らない。生徒と先生では生徒が勝った場合フォローが必要か、と観ていたらうまい具合に先生が勝った。一方アフタースクールの方は継続と新規が10名づつと区切りが良い。継続組10名は県大会への選手3名を選ぶリーグ戦を始めた。今学期の囲碁指導は順調な滑り出しである。

藤澤秀行先生の十年祭が小野照崎神社で執り行われた。高尾紳路さん、藤沢里奈さんはじめ多くの棋士が参列した。囲碁に志す者のほか芸能人、音楽家のパワースポットになっているようだ。厳かな神事のあと、懇親会は浅草今半となった。たまたま同じテーブルに孔礼文さん、秀行先生末娘さんが一緒だったので、中国囲碁事情、秀行先生のお孫さんの話を伺い、先生を賑やかに偲ぶ会となった。締めの挨拶は高尾さんで若手碁打ちが出てきているが秀行師匠は50代でタイトルを獲得しているので自分もこれからと思っている、と述べた。久々浅草寺近辺を歩いたが、日本の着物を着て観光するのが外国人の間で流行っているようで、その数の多さに圧倒された。

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