大学に囲碁授業を、と千葉大の次に頭に浮かんだのは今年の大学受験者数で全国9位になったという千葉工業大学である。この大学関係者に知り合いは居ない。ネットで調べると副学長が同窓と分かったので厚かましく手紙を書いた。例によって和紙に毛筆である。夏休みが終わり何度か電話をしたが、なかなか在室に当たらなかった。やっと電話が通じたが、昨年カリキュラムを新しく立ち上げたばかりなので教養課程と言えども囲碁を新規に採用するのは難しい、との話であった。せっかくの機会なので挨拶にとお願いした。大学の受付が丁寧。9階に上がったところで学生が「どちらへ」と声を掛けてくれた。この第一印象の良さで千葉工業大学が好きになった。副学長に一通り大学と囲碁とのこと、小中学校での囲碁のことなどを説明してきた。帰りがけに、もし囲碁を覚えたいのなら入門講座はお手のもの、と売り込んでおいた。
TIY問題集の問題が2500問を越えた。Tは土屋、Iは入江、Yは山下の頭文字である。入江、土屋が世に出ている詰碁・手筋の本をあつめて、山下が問題を整理し、土屋がA4に12問のPDF版にした。入門用に420問作ったのが最初である。その後初段までには頭に入れておく手筋・詰碁を作成し、高段者向きの難しい詰碁まである。山下塾生が主に取り組んでいるが、それ以外では強くなりたい高校生から大人まで取り組んでいる。公文式になぞらえて12問覚えたら次に進む方式である。山下塾生は完全に覚えたか、を毎週チェックしている。この方式が有効なのは一冊の本を与えるより、自分が進んでいる自覚を感じながら進めることである。当面はTIY問題集に5000題作成することを目標としている。
自宅に山下塾を見学したい、と母親から電話があった。山下塾の最中だったので日身(カミ)さんが対応したが、見学を断る理由もないのでどうぞ、となった。ネットでこども囲碁教室を調べて山下塾にたどり着いたということである。塾生と2局打たせてみたら初段以上の棋力はある。「碁に夢中」のなかにある千葉県内子ども囲碁教室案内の山下塾の紹介には初段以上の棋力、とある。以前は初段以上を基準としていたが、今の塾生は小学生低学年で二ケタ級が多い。その子の住まいの浦安市には確か子供囲碁教室が二つあり、近いほうが良いのでは、と薦めた。母親は分かったようだが、子どもの方は問題集を解いている塾生を見て興味を持ったようで入塾を、と言ってきた。年の離れた子が多いのでその雰囲気に馴染むか2~3回見学してからにしたら、とした。 富士山が楽しめる季節到来
山下塾の缶バッチが出来、塾生の一人一人に手渡した。もともとは今夏のライフ国際囲碁交流会に5人の山下塾生が出場した折、チームの意識を高めるためにMさんが発案して製作したものである。最近は子ども囲碁大会では揃いのTシャツが定番でよく見かけるようになってきた。山下塾でもTシャツを考えないわけではなかったが、後追いのようで気が進まなかった。Mさんデザインの缶バッチが一目で気に入ったので追加注文してもらった。塾生全員に手渡して大会出場時には身に付ける事とした。30年余伝統のある山下塾は世間からそれなりの評価を受けている。缶バッチを付けて大会に出るからには山下塾を誇りに思って対局してもらいたい。Mさんが山下塾缶バッチについてデザインの意味、塾長の願い、7つの基本的な対局マナー等をこじんまり纏めたカードを作ってくれた。手渡した塾生のほぼ全員から、山下塾生らしく対局に臨む、と気持ちを伝えてきてくれたのは嬉しい。 白石と黒石をイメージ、黒石のGO FOR ITは目標に向かい努力、頑張る意と碁に掛けている、白石の日の丸は国際大会にも使える。蛤の縞を入れている
薬園台小囲碁クラブは船橋市立小の中で一番熱心で、年間8回組まれている。生徒は10名。3回目の今日は早くも卒業アルバム作製に向けてカメラマンが入っている。全体を撮ろうとしているので真剣に対局している表情を取ってください、と頼んだ。おそらく親でも見たことのない雰囲気であろう。今日は13路盤の「決め碁」での対局である。13路盤での対局の決め碁は20手まで模範布石を打ってから自由に打たせることにしている。布石は工夫を凝らす。星、小目、小ケイマ締まり、33の打ち込み、星からの開きを入れている。布石の解説をすることで「地」の概念を教えている。学年を越えて組み合わせた対局は全局きれいに終局出来ている。これなら次回からリーグ戦を組むことができる。
若松幼稚園第12回敬老囲碁大会が開催された。敬老の日の行事として幼稚園児が老人施設を慰安訪問するのが定番だが、尾木理事長が地域の元気な老人と園児とで囲碁大会を、と発想したのが12年前である。100名の園児と市内囲碁サークルから18名、若松幼稚園保護者囲碁会から7名の囲碁大会には在園児の父母8割くらいが参観し盛会であった。小中氏発案のポンゴ{ビンゴの囲碁版)のあと9路盤による模範試合では3クラスの代表園児と講師、母親との対局をしたあとは老人を交えた囲碁大会である。これまでは石取りゲームであったが今年の園児は理解が進んでいるので本式ルールでの対局である。締めは論語を全員で大きな声で素読した。「子曰く、父母の歳は知らざるべからず」。
S小学校囲碁クラブ夏休み明け初めての指導である。囲碁クラブ担任の先生が交代となった。前任の先生は2年間子供たちと打っていたので碁が打てるようになった。新任の担任は囲碁が初めてである。次回からルールを説明して生徒たちと打ってもらうことにした。指導の資料には手筋と詰碁を使っている。枚数が多くなるのでアフタースクール担任の先生にデータを送って印刷しておいてもらう。アフタースクールの先生には一度も囲碁を教えてことはない。今日聞いたところ囲碁クエストで11級までになっている。生徒に出している問題をプリントするときに一緒に勉強していると聞いた。初心者が11級までなるのはかなりの局数を打たないと成れない。囲碁クラブと囲碁スクール二人の先生の特訓を計画してみよう。
幼稚園の保護者囲碁の会では船橋幼稚園の会員が一番多い。今日の参加者は36名である。お寺の大広間を使わせてもらえるので贅沢この上ない。いつもと違い今日は洋室なので机をコの字に並べると12面打ちができる。19路盤では終局まで打てないので13路盤で指導碁を打った。今日は保護者12名と「決め碁」24手まで模範的な布石で打ち、それから自由に対局とした。「決め碁」で打つと碁の骨格が決まるので形よく打ち進められる。45分で12名すべて終局まで打ち白黒の地の計算までできた。ある程度打っていても終局が分からない、と言う声をよく聞く。決め碁方式なら終局と地の計算の仕方が早く理解させることができる。面白い発見であった。
夏休みが終わって初めての船橋幼稚園囲碁の時間である。3クラスともに2か月見ないと背も高くなっており幼子から少年少女の雰囲気が出てきている。ただ囲碁の時間の雰囲気はそれぞれ違う。あるクラスは囲碁の盛り上がりがすごい。問題を出してからの答えの出かたが早い。ハテ?、と思ったら二人の園児が津田沼の土屋教室へ通いだしたことが分かった。囲碁クエストで打ち出した、と言う園児もいる。初心者が囲碁に慣れるツールとして囲碁クエストが優れているのはわかっているが幼稚園児がやっていると聞いたのは初めてである。親が見ている前でならこれもありか、と思う。孫のアオイにも進めてみようか、と思ってしまった。
しんめい幼稚園父母囲碁の会が正式に発足した。会場は幼稚園の施設を使い保護者が運営に当たる。会長副会長が決まり、月に2回開かれ、NPO法人囲碁文化継承の会から山下、飯田が一回づつ指導に当たることに決まった。在園児と今年の卒園児、去年の卒園児の比率はほぼ同じで24名の会員である。幼稚園児の囲碁授業は年6回なので父母の会が随分進むことになる。9路盤、13路盤、19路盤と三クラスに分けて発足したので各クラスに応じた問題つくりが必要である。毎回1時間半を、講義15分、対局1時間15分の組み立てで進めることとした。
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