船橋市青少年会館主催の夏休み4日間小学生囲碁講座が終了した。今年は特に進み方が早かった。近隣の幼稚園囲碁講座が進んだことが影響しているかもしれない。最初の日に30人のなかで気の強そうな感じを受ける子がいた。ハル君は2日目には囲碁は初めてであること。家には碁盤があり、お祖父さんが打つこと。今は夏休みで船橋に来ているが9月にはカナダの学校に戻ること、など話してくれた。3日目には3年教えてもらったおじいさんに、ここで2日習った僕が勝った、と自慢げに話してくれた。4日目には19路盤で打つよう勧めた。隅から打つこと、20手くらいまでは1線、2線には打たないことなどを教えると何となく形になっている。カナダに帰ったらINGO(ingo-web.com)で打とうとURLを知らせておいた。INGOにはカナダの人が4人会員になっている。ハル君がカナダで囲碁の友達を拡げてくれると嬉しい。

船橋市青少年会館の主催で毎年夏休みの間に小学生囲碁教室が開かれる。会場の都合で30名程募集するがすぐに埋まってしまう。講座は10時から12時まで連続4日間である。囲碁は全く初めてのクラス、9路か13路で打ったことがあるクラス、19路盤のクラスに分ける。幸い、いつも船橋市中央公民館碁楽教室の人が3人助っ人に来てくれるので有難い。そのうえ今年は近くの若松幼稚園母親の会の会員も手伝ってくれる。母親は子供たちの手合いを組んでくれる。クラスの棋力に応じた指導内容を組んでいるので生徒たちは退屈しない。問題を出して回答させるが、これはあまり時間を取らないで、対局カードを持たせて専ら対局させる。講義をしているときの表情で気の強い子、おとなしい子の区別がつくので、それに応じた話し方をする。二日目で全員9路、13路、19路盤で打てるようになっている。
文部科学大臣杯小中学校囲碁団体戦千葉県大会準優勝の船橋市立行田中の選手3人と個人戦小学生の部準優勝の行田西小学校の蓮君を連れて船橋市長を表敬訪問した。行田中主将の絃君と行田西小の蓮君は兄弟で山下塾生である。船橋市長は囲碁を嗜み、初段クラスである。一昨年、行田中は全国大会で見事準優勝の実績がある。主将の絃君は、全国大会では枠ぬけしてベスト8が目標と述べた。個人戦代表の蓮君も枠ぬけベスト8が目標と言ったが、こちらは可能性は大きい。今年は市長表敬に続き教育長への表敬訪問も組んでくれていた。これまで、いずれの市でも市長表敬を依頼して、市長の都合がつかない場合、教育長表敬となっていたが、市長と教育長二人から激励されたのは初めてで手厚い配慮である。市長とはいつも大きなテーブルを挟んで向かい合って話をするが、初めての教育長とは丁度教室で教師と生徒が話すような形で、面白かった。市長、教育長との面談で一人、蓮君が大きな声で応えていたが、山下塾終了前の5分間で大きな声を出して論語素読をさせているのが功奏した、と喜ばしいことである。

幼稚園児の囲碁指導の歩留まりはどれくらいか、時々考える。近隣の小学校囲碁部の指導に行った折、○○幼稚園で教わりました、と言う生徒がたまにいる。また小学校で、自分の得意なのは囲碁です、と言う生徒がいる、とも聞いている。中には卒園後、津田沼囲碁クラブの子供教室に通う子もいる。若松幼稚園の卒園児は、近くの青少年会館に囲碁教室「いごっち」があるから、何人かはそこに入る。今日の若松幼稚園母親の会には、子ども達が夏休み中とあって、「いごっち」の子や年長組の子が8人ほど親についてきた。親子ペアが5組組めたのでペア戦を打たせた。年長組の子供と打ってみると本式のルールで打てる子がいて、試しに13路盤で打ったら、これも終局まで打てる。若松幼稚園の囲碁指導では、まだジュン碁ルールでしか教えていないので、聞いてみたら、お父さんと打っている、という。そのお父さんは子供が始めたので囲碁アプリ、囲碁ソフトで囲碁を始め、自称3級くらい、と言う。今日のペア戦でも父親とペアを組んでいる子がいる。幼稚園児の囲碁指導の歩留まりは、家庭での広がりを入れると思ったより良いのかもしれない。

今年も千葉県選抜大会で団体戦、個人戦で千葉県代表になった学校と生徒が所在する市の長を表敬訪問して全国大会に向けて激励の言葉をいただく季節となった。今年は習志野市、松戸市、船橋市、千葉市、市川市である。公務多忙な市長であるが必ず子供たちと会い激励してくれる。今日は午前中は習志野市長、午後から松戸市長である。習志野市は中学校で優勝した東邦大学付属東邦中学校宮城、下村、稲垣3君と個人戦で準優勝した堀江君である。習志野市長は、昨年は雑談的な話題で終始したが、今年は子供たちにスポーツの例をあげて、メンタル面での注意点を話してくれた。大会で4君に生かされれば良い。松戸市長は六実小学校の尾身3兄弟への質問が多かった。長兄の悠一郎はしっかり答えていてよかった。山下塾での大きな論語素読が生きているようである。

モンゴル・日本親善囲碁団の小中さんから日本視覚障害囲碁普及会の存在を聞いた。前に視覚障害者囲碁大会のことを聞いていて、視覚障害者の方に囲碁指導ができないか、と思っていた。昨日、小中さんから視覚障害者用の9路の盤石をいただいた。碁盤は碁石を埋め込むようになっており、白石は平らで黒石は真ん中に穴が開いている。実際に打つときは手助けする人が座標塾A-7、というように言ってもらい、打ち進める。試しに自分で9路盤を手で触りながら打ってみると正確な場所に打つのが難しい。手助けする人に碁石を置いてそれを手で触りながら局面を認識するのが打ちやすいと分かった。山下塾生と目隠しをして打ってみて終局まで間違いなく打てるかためしてみよう。9路盤なら終局まで打てる気がするが19路となると打てるか自信はない。囲碁指導できるかは目隠し碁に慣れてからの話である。
若松母親囲碁の会は昨年から発足したが、今年4月から新たに入会した会員もいる。囲碁は初心者のうちは打った局数に比例して強さが決まる。1年前に始めた人とは棋力が違うので、ハンデをつけなければ勝負にならない。ただし、同じ年代でハンデをつけて打たせると下手が嫌になって辞めてしまうことがある。なるべく早く追いつかせる工夫が必要である。それにはなるべく早く19路盤に慣らせることである。今回で7回目であるが今年4月から入会した初心者には今日から19路盤にした。あと二回くらい説明しながら相手をすれば打てるようになる、と思っている。

飛行機に乗るときはiPadに映画を入れていくことにしている。日本語吹き替えはジェット機の音で聴きずらい。モンゴル航空では日本語字幕はない。行きは5時間半、帰りが4時間45分なので4本入れておいた。帰りの便で観たコメデイドラマで主人公の男性が冗談半分、本気半分で「何度生まれ変わっても君と結婚する」、と言う場面があった。ところで私は、「今度生まれ変わったらではなく、何度生まれ変わっても君を選ぶ」、と家人に言っている、と話して、「金婚式を超えてラブラブ」、と皆に冷やかされるが、「今度生まれ変わったら」、ではなく、「何度生まれ変わっても」の方は自分の造語と思っていたが、映画に出てくるのであれば結構色々な人が言っているに違いない。今度からこれと違う表現を考えなくていけない、と思っている。

世界遺産のカラコルム遺跡を見学後、ウランバートルの7時間バス旅行である。土砂降りの挙句の悪路で運転手は慎重である。その上草原でのトイレ休憩2回のタイミングは、女性がしゃがんで用をたす姿を隠せるような凹凸のある場所探しに加えて、雨が小やみになった時を見計らって止めなければならないから大変だ。その点、男性が風下に向かって一列横隊になって用を足す風景は、どう観ても可笑しい。ウランバートルの国営デパートはスケールは小さいが新しい商品が揃っている。ガイドの薦めた岩塩を一行の女性が買い占めてしまって、男性陣は買い損なった。私はモンゴル将棋の駒を買い求めた。駒にフタコブラクダのあるのが面白い。
馬乳酒を飲ませてもらった親子

ジンギス汗の君臨した古都ハラホルンはここから400キロの距離にあって、交通手段はバスである。バスに乗ったはいいが、行けども行けども草原で馬、羊、牛、山羊のほかは、たまにフタコブラクダに遭うくらいだ。日本の国土の約4倍の広さに人口300万、家畜5000頭と聞いていたが、車窓からこの風景を観て実感できた。道路は舗装してあるが、ところどころ壊れておりデコボコ道が続くのでシートベルトを締めていないと危ない。バスを抜いていく車のほとんどが日本のトヨタ、日産、ホンダである。それだけでもモンゴルに親しみを感じてしまう。乗馬体験の後はいよいよゲルに宿泊である。夜半に豪風雨のためゲルの囲いがバタバタ鳴って目が覚めた。そんな中で初体験の面白いこともあった。ゲルでは3人が1つの部屋で、いびき、寝言、歯ぎしりが大変、と思っていたが、なんと眠りながら歌う鼻歌が聞こえてきた。何の歌かわからないが楽しそうである。猛烈な風雨の音響で目を覚まされたが、寝歌?が子守唄に聞こえ、いつの間にか眠りについた。
草原の虹

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