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山下塾

2013年11月30日 23:04

先週山下塾で塾生がふざけてカーテンレールを破損したので、3名を1カ月休塾とした。その後一人はそばにいただけ、とわかったので二人だけ休塾と改めた。そのことをメールで流したら、先輩格の保護者が塾生の保護者全員に宛て、山下塾について過分の意見書が発信され、恐縮している。今週の塾生の様子は、と観ていたら、保護者からのお灸が効いたのか真剣な対局風景である。日頃、私の囲碁に対する真剣さは塾生に見せているつもりである。年末に山下塾囲碁大会を開催し、その席で塾長の山下塾への思いを塾生と保護者にきちんと語ってみよう。
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囲碁授業

2013年11月26日 21:39

慶應義塾幼稚舎の一つのクラスは1年生から5年間囲碁授業が続いている。6年生まで持ち上がりだからこそ出来ることである。本来の勉強科目を振り替え囲碁授業を入れるので、囲碁の年間授業時間は少ない。それでも継続しているのでそれなりに19路盤で打てるようになっている。これまでは大学囲碁部員と一緒に指導してきたが、このほど担任の先生から、自分たちだけで囲碁授業をしたという情報が写真とともに送られてきた。かなり打てる生徒6人は個人戦、ほかの生徒は3人一組のチーム戦である。写真を見ると楽しく頭を使っている様子が分かる。指導に行っている小学校で、自分たちだけで囲碁授業したのはこのクラスが初めてである。その様子は学校新聞に発表されるそうだ。囲碁が授業に採用されていることを全校生徒と保護者に知ってもらえるのはうれしいことである。
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ペナルティ

2013年11月23日 20:56

山下塾は当マンションのコミニテイルームを借りて開催している。15~6人で囲碁を打つにはゆったりした広さである。たまにふさがっているとシネマラウンジを使わせてもらう。こちらは100インチのテレビとソファがあり、一部、壁で仕切られた空間に会議用の椅子と机が置いてある。普段使わせてもらっている部屋の用途は主に会議室だから殺風景だが、こちらのシネマラウンジは大型のディスプレイで映画やビデオを観る施設ゆえ、やんちゃ盛りの塾生には解放感がある。ふざけてカーテンレールを破損させてしまった。マンションの公の場所を借りているので廊下を走ったり、騒いだりしてはいけない、と折々言ってきたが徹底していなかったことになる。破損させた3人の当事者の中で、たまたま来ていたT君の母親が躾けのため山下塾を休ませると言ってきた。T君一人を休塾させるわけにはいかないので、ほかの二人とともに1ケ月間の休塾を言い渡した。これまでペナルテイを与えたことはない。山下塾の終わり、「ありがとうございました」の挨拶の前に論語を大声で素読させている。「厩焚けたり。子、朝より退いて曰わく、人を傷いたりやと。」(論語より) 今日は怪我が無くて何よりであった。
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啐啄

2013年11月20日 22:44

子どもと指導碁を打つが、あまり局後の解説はやらない。元々技術的なことは教えないことにしているし、ここはこう打つべき、と言っても、囲碁の神様が観ていたら本当にそうなのか、自信がないからでもある。ただ「今こそ、これを」と強く感じることがある。啐啄(雛がかえろうとするとき,雛が内からつつくのを「啐」,母鳥が外からつつくのを「啄」という)啐啄の機、啐啄同時と言うが、今伝えなければ、と強く思うことがある。今日寺子屋でマサナリ君と打っていた時、まさにそのを感じた。マサナリ君は最近碁が違ってきていて、一段上に上がる気配を感じていた。6子の指導碁で「攻め」の呼吸を伝える絶好な局面が現れた。局後のその場面を再現して、これまでにない強い調子で話した。マサナリ君はしっかり受け止めてくれた。これで高段へと踏み入れたであろう。
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地の計算

2013年11月19日 22:27

船橋市内の幼稚園囲碁指導で、今年は例年より早めに石取りゲームから本式の囲碁ルールで指導することにした。先日の船橋幼稚園母親囲碁講座では、当然本式の囲碁を指導したが、その時期、園児の方は石取りゲームであった。、母親と園児が違うルールだと親子で混乱するので、園児にも今日から本式ルールで指導することにした。白と黒の地を大声で数えると、園児に大受けする。私と倉持助手、私と園児と、二回模範対局を見せた。白と黒の地の計算でどちらが大きいかは、年長児は皆わかる。さらに何目差か質問すると、各クラスに一人程度、繰り下がりの引き算までできる園児がいる。白の地を数えてから黒の地を数えるのが常識だが、両手を使って、白地と黒字をひとつづつ指をさして計算し、残りの差をだした園児がいた。計算センスを持った子がいるものだ、と感心した。
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八千代台西中夢タイム

2013年11月15日 21:22

八千代台西中学校の囲碁授業は残すところ2回である。前回から全員19路盤で5人一組のリーグ戦をやっている。先番6目半コミの正式な試合形式である。はじめ、の声で教室が静かになり、皆真剣に碁盤に向かう。伝統文化囲碁授業の講師は3人とも経験豊かで、小林さんは東邦大学情報科学部で専門課程に囲碁を必修科目にした元教授、加納さんは八千代市で幼稚園、学童保育、公民館等で指導している。それに私の3人である。大会形式の教室で小林さんは勝負の判定を指導、加納さんは生徒の中に入り、手の解説、私は盤面でのこれからの勝負どころの解説、と手分けしている。「入らないで」地の概念がわかっているな、「アレッ」あたりをうっかりしたな、とその局面が想像できる。授業時間40分で判定したのが一局のみで、コミ掛かりで勝負が付いた碁もあった。2連勝が6人、2連敗が5人となっているが全員に敢闘賞を用意しよう。
西中
今日の名局
西中2

子供囲碁大会に参加して

2013年11月15日 03:25

大会に引率として参加した
一所懸命の戦いをしてくれた21名の子供たちは、目をかがやかせている者、涙を見せる者、じっと耐えている者、そしてそれを心配そうに優しく見守っている家族。
皆、大会ならではの真剣な”いい”顔である。
結果の出ていない子供にはやはり気になる、そっと覗いて見るが内容は悪くない、りっぱに戦って勝負になっている、このクラスに出場させて正解だったと安堵した。
小生にとってもハラハラドキドキの一日であったが、子供たちがこの経験を元に上を目指しそして楽しんでくれる事を願っている

                                                 加納

寄付金

2013年11月14日 21:24

幼稚園と小学校の囲碁指導を手伝ってくれているTさんから、10万円を手渡された。日頃幾つかの囲碁指導に付き合い、こども囲碁普及の活動を見聞きしているTさんの、子供の健全育成に囲碁は有効である、との思いから、活動に役立ててもらえれば、との趣旨である。名前は出さないでほしい、と堅く言われた。その気持ちをありがたくいただくことにした。幾つかの会を思い浮かべたが、実務的な活動をしていて金銭的に厳しい、NPO法人囲碁文化継承の会で使わせてもらうことにした。これまでこの会には企業、財団、のほか公的な助成金をいただいてきたが、個人からの寄付は初めてである。なるほどと思ってもらえる使い方を考え、厚意に報いたい。
幼稚園

13路・9路特殊紙碁盤

2013年11月14日 20:36

4月に知人を介して私立小学校で囲碁部ができたので教えに来て、と依頼があった。私学なら軌道に乗れば継続性があるので、二つ返事で引き受けた。囲碁が打てる児童が3人いると聞いていたが、囲碁部に入れたのは一人だけであとの14人は全くの初心者であった。部ができたと言っても部員がいるだけで碁盤石はなかったので、19路盤7組を持参して指導してきた。その間、囲碁部員ではないが囲碁が打てる3人の児童を数回特訓し、千葉県大会に出場させた。運よく今年は千葉県の全国大会出場枠が一つ増えたことにより、代表校になれて全国大会出場を果たした。そんなことが評価されたのか、新年度から囲碁部に予算が付いたようだ。新学期にはまた初心者が入部してくるから9路、13路盤が必要になる。こちらもまたタイミングよく、千葉県少年少女囲碁連盟が開発した9路、13路特殊紙碁盤が完成したばかり。それを使うことができるのは幸運である。
13路盤

母親囲碁講座

2013年11月13日 21:53

若松幼稚園の母親囲碁講座は3回目で今回が最終日である。初日に9路盤、2日目に13路盤で対局してもらったので、いささか早いと思ったが全員19路盤で打ってもらうことにした。3回目で布石はどう打っていいのか迷わないように、名人戦第5局の30手まで形を決め、それから自由に打たせた。18組中ヨセまで打ち、地の計算ができたのが3組、対局者にどちらが優勢か聞いて判定したのが3組、と思いのほか本式の囲碁対局を体験してもらうことが出来た。折角驚くほどの理解が進んだのに、これでやめてしまうのは勿体ない、と、園長に母親の囲碁の会を作るよう提案した。曜日、時間、場所と難題はあるが、数人が前向きに相談している。3回終わった時点ではまだ難しいと感じるだろうが、続けれが必ず面白くなり、友達も増えると強調したので、発足しそうな気配である。会が出来たら、まことに講師冥利というものだ。(山下)

今日一番の名局(19路盤で初めての対局局面)
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