2013年07月11日 19:22
昭和学院小学校の囲碁将棋部に指導に行き出したのは、ほんの小さな縁からである。熱心な保護者が学校に囲碁部を作ってほしい、と申し込んで囲碁将棋部ができた。顧問の先生は将棋は指せるが囲碁は全く分からない、道具もない、指導者もいないの「三ない」の状態でクラブはできたものの、どうしたらよいのか、一度相談に乗って欲しいと頼まれ、学校に出向いたところ、なんとその日から囲碁将棋部の生徒全員に囲碁入門講座をすることになった。行きがかり上19路盤のセットを人数分持参して翌週から指導に行くはめになった。最初に簡単な講義をして対局に進むのだが、何せ初心者が19路盤で打つので時間内に終わらない。「地」の概念を持ってもらうため打掛の局面でどちらの地が大きいか、聞くことにしていて、はっきりした局面だと双方の意見は一致する。判定しにくいときはここが白地、こちらは黒地、と言ってどちらかが有利という説明をするが、勝ち負けがはっきりしないと、気が済まない生徒が何人かいる。終わりの時間になっても打ち続け「どちらが勝ち?」と聞いてくる。勝ち負けをはっきりしないと気が済まない生徒が、たまたまいるのか、私立の学校だからか、わからない。時間だからと打掛にするのは味が悪いと分かったので、2学期からは最初の講義は無しにして対局に専念させるように顧問の先生と決めた。
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