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再会

2019年03月21日 20:50

日本、中国、韓国、中華台北の4ヵ国地域の「囲碁AI+女流棋士」によるペア碁対局に中国の芮乃偉さんが来日していると人を介して電話が入った。会うのは何年振りかで、連絡して昨日日本棋院に出向いた。芮さんとは30年程前に中国西安から来日した折に縁が出来た。勝負師とは思えない人柄の良さに安心して色々な人に紹介してきた。日本にいた数年の間に我が家の台所で中国料理の腕を振るってくれたこともある。そう長い時間は話せなかったが、往時の心のつながりが瞬時に戻った。土産に夫君の江鋳久さんの書とゼイ乃偉さんの絵画の本を頂いた。家宝の仲間入りである。
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対局前の雰囲気

2019年03月20日 22:16

ほかの用件で日本棋院に行ったら中国柯潔さんと韓国朴廷桓さんの世界最強棋士決定戦決勝が行われていた。10時半から
開始された局面が映し出されている。星に三三入りの新型の定石が打たれている。2階の解説会は王銘琬さんである。王銘琬さんはAI囲碁には最も精しいプロ棋士で、AI囲碁での候補手を参考にしながら解説してくれる。ちょうど146手の時立会人を務めている武宮正樹さんが飛び入りで解説会に参加してくれた。はっきりと、この手は信じられない悪手、と評した。対局前の柯、潔さんの雰囲気がいつもと違っている、まだどちらが優勢かわからないが、今日は朴廷桓さんが勝つと思っている、とはっきり仰る。勝負師独特の感であろう。終わってみると1目半勝ちだから恐れ入った。
柯潔ー

中国子供囲碁教室

2019年03月18日 23:05

World Go Championshipの随員、あるいは応援団かで中国西安市の旧友李さんが来日したので夕食を共にした。2年前に会った折には子供囲碁教室を開いていて、二千名の生徒がいると聞いていた。現在は四千名に増えていて、目標の六千名には今年中に達成する、との話には恐れ入った。100名の社員、15の教室、指導者、教本つくり、生徒集め、宣伝等十部門が在り、これは立派な企業である。本格的に動き出したのは2014年からである。子供の習い事のベスト5に囲碁は入っていないが、この盛況ぶりからみると、子供教育における囲碁の認識の高さが日本とは桁違いなのであろう。政治家トップが囲碁ファンということも影響しているのかもしれない。1988年から船橋市・西安市の囲碁交流は続いているが、ここ3年は愛好家の高齢化で途切れている。西安に直行便が飛んでいるので、飛行機代だけ負担してもらえれば滞在費、観光費はすべて西安で持つから子供囲碁交流をしよう、と強く誘われた。それは兎も角、四千名の李囲碁教室を見学してみたいものである。
船橋市が西安市公園に贈呈した石碑
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千葉囲碁早慶戦

2019年03月17日 23:07

毎年、千葉囲碁早慶戦を3月に催している。対抗戦10名、親睦戦5名である。今年8回目であるが毎回接戦である。毎年開催できるのは慶應は保谷さん、早稲田は清水さんという名幹事がいるお陰であり、両校ともに写真を含め記録を残しているのが継続する要因である。この会は対局が終わった後に両チームともに懇親会がない。味気ないとも言えるが、土曜日の午後に、囲碁を二局打つ楽しみだけで県内各地から集まっている、という奇特な人たちで、本当の碁キチの会である。
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山下塾生持ち点

2019年03月16日 23:08

山下塾は土曜日の9時から12時まで対局している。ここ何年間かはリーグ戦での対局である。クラス分けして最多勝率と最多対局を表彰し、優勝または勝率7割以上で昇級としている。急に棋力が上がる塾生にとってリーグ戦では昇級するのに間延びしすぎる。今月から個人カードでの対局とし、急激な棋力向上に対応できるようにした。4連勝、10戦中7勝、14選中10勝で昇級と決めた。ただし対局相手は偏らないとした。山下塾の最上位者の持ち点はプロ棋士九段に2子の手合いとしていて、以下の塾生はそれを基準にして持ち点を決めた。真剣な対局を期待している。
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天使の奏でる音

2019年03月15日 22:49

指導に行っている幼稚園の卒園式は重なることが多い。たまたまであろうが、毎年若松幼稚園の招待状が一番最初に届くので、いきおい参列することが多くなる。国会議員、市議会議員も招かれていて祝辞を述べる。国会議員は街頭でよく演説しているので流石に上手い。市会議員は40年間務めている人で、今年後進に道をゆだねると聞いていた。卒園式最後の祝辞や如何にと聞いた。議員の住まいは幼稚園のすぐそばなのでいつも聞いている園児たちの声は天使の奏でる音、と比喩した。よく幼稚園や保育園のそばはうるさいから住宅には向かない、と言われる。天使の奏でる音楽と受け止めれば毎日幸せな気持ちになれるであろう。物は受け取りようである。
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生き石

2019年03月14日 22:08

I社の経営者養成研修講座で「囲碁と経営」の講師を務めて10年になる。当初は講話が中心だったが最近は囲碁を知ってもらうには対局が一番と思い、話はそこそこにして対局中心にしている。今回も全くの初心者16名に先ずマナーと、①交互に交点に打つ、②囲めば取れる、③打っていけないところがある、④劫のルール、⑤地の多いほうが勝ち、の五つのルールを説明して8組の対局をしてもらった。驚いたことに「眼」を二か所作って生き石が出来ている。生き石、死に石の説明をしないのに局面に生き石が出来ているのである。しかも二組の局面にできているのだ。長年入門講座をしているがこんなことは初めてのことである。二日目に思い切って13路盤で打たせてみた。なんと全員が終局出来ている。囲碁の五つのルールだけを聞いて終局出来ることは滅多にない。終局の状態を理解させられれば入門できたと言ってよい。今回の研修生は全員囲碁を趣味とする、と強く感じる。
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親孝行

2019年03月13日 23:36

深夜に嬉しいメールが届いた。メールはユウタロウ君の母親からである。残業続きで疲れて帰宅したところ、ユウタロウ君が鯵を焼き、ネットを見ながら肉じゃがと酢の物の夕飯を作って待っていてくれた。まだ子供だと思っていたが、これは誕生日のプレゼントのつもりのようだ、もう頼りにしてもいいかなと思いました、とある。ユウタロウ君は母子家庭の子でプロ棋士の囲碁教室に通うのが大変なので山下塾で見てほしい、と頼まれた子である。それゆえ大学は国公立に目標を定めた。4月に大学三年生になる。口数が少ない子だけに感謝の気持ちを行為で表したのであろう。母親の喜びが伝わってきて、こちらも幸せな気分になった。今夜は熟睡出来そうである。
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翻訳機

2019年03月12日 22:43

10日後に迫った慶應義塾大学と韓国延世大学の第12回目の囲碁交流には学生3人を含む13人が訪韓することになった。学生の一人は韓国語が出来、向こうでも日本語ができる人がいるし、片言英語でも意思の疎通に不自由はしない。ただ対局後の検討や懇親会で翻訳機があれば便利かと思って調べたが、何種類もあってどれを選んだら良いかわからない。オンライン、オフライン、片方向、両方向操作性、言語数等々比べると迷ってしまう。いろいろな機能が付いているより現地で初めて遣うのには単純な機能が良いと判断して、オフラインで日本語から英語、中国語。韓国語だけの翻訳機にした。試してみると練習が必要である。はっきり、短い言葉で言わないと誤訳されてしまう。まずは韓国で使いそうな場面と言葉をゆっくり、明瞭に日本語で翻訳機に話しかける練習に取り組んでいる。
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囲碁の美学

2019年03月10日 22:07

囲碁入門講座では最初に、囲碁は友達ができるゲームです、という。それにはマナーが大切です。「お願いします」「ありがとうございます」、のほかにガッツポーズしない、マッタをしない、と続ける。相手にまた打ちたいと思わせるには投げっぷりが良いことが肝要である。勝負は決まり、どう転んでも勝ちはない碁をいつまでも付き合わされるのはかなわない。ところで第57期十段戦第一局の村川大介さんの投げっぷりは見事である。おそらく他の棋士なら、ここでは投了しないであろう。形勢がよくないが、作り碁にはなる。村川さんは、これ以上打つと棋譜が汚れる、と考えたのであろう。勝負師としては物足りないかもしれないが、それが村川さんの美学であろう。実はこの棋譜は沢山プリントして置いた。これがプロの美学です、この美学を見習うと友達ができます、と言って配っている。負けると悔しいが、その分相手を喜ばしているのです、と付け加えて。
第1局


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