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96歳と7歳の囲碁対局

2023年09月24日 22:11

9月24日に船橋市薬円台公民館で開催したふなばし囲碁協会主催第13回船橋名人戦・本因坊戦で年齢差89歳の対局が打たれた。名人戦はハンデなしの対局で本因坊戦は棋力でA~Cクラスに分けての対局となる。Cクラスで7歳初段の男の子と96歳女性4級の対局が組まれた。年齢差89歳である。プロ棋士で96歳杉内寿子九段と柳原咲輝初段の対局が組まれて年齢差84歳の対局と注目を集めたが杉内九段の体調不良で不戦敗となった。89歳差で大会で試合が出来るのは年齢差の関係なく一局打てば百年の知己を得ると言われる囲碁ならではのことである。この女性は華道、茶道を嗜んでいたが正座が難しくなり今は棋道が生きがい、とおっしゃる。ふなばし囲碁協会では閉会式で市内囲碁愛好家の誇りです、と感謝状を渡したのである。一同はギネスブックものだと自慢しようと思うのである。

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アジア大会

2023年09月23日 22:24

将棋の藤井聡太さん8冠か、のニュースに囲碁界は置いていかれた感があるが、明日アジア大会が始まったら囲界界の話題で盛り上がるであろう。2010年のアジア大会から囲碁がマインドスポーツとして種目に採用された。大会には男子団体戦、女子団体戦、個人戦に日本チームが参加する。一力遼、芝野虎丸、井山裕太、関航太郎、佐田篤史、藤澤里菜、上野愛咲美、上野梨紗とベストメンバーでの参加である。10ケ国と地域でメダルを争うのであるが、一力キャプテンは2010年の銅メダル1の成績を今回はメダル2個を目標に掲げている。金メダルを取れれば囲碁ファン増につながるはずである。女子団体戦は中韓とそれほど差は感じられない。8月までの男女合わせた勝星ランキングに上野姉妹が28勝で2位に入っている。金メダルへの期待が大きい。

名人戦第3局

2023年09月22日 23:30

名人戦は芝野虎丸名人の3連勝となった。井山さんは早くもカド番である。カド番の井山さんの強さは定評があるのでこのままずるずるとはいくまい。YOUTUBEでタイトル戦を流すようになってから必ず勝者と敗者はコメントを求められる。2日制で精も魂も尽き果てた状態で感想は、と言われても言葉など出ないのに気の毒に、と思って観ている。対局者同士の感想戦と検討が終わって自室に戻るのが通例であるのに、驚いたことに井山さんが対局後YOUTUBEに出ている。聞き手のプロ棋士相手に対局中の形勢判断と思いをにこやかに語っているのである。井山さんは冠を幾つか落としたとはいえ7冠を極めた日本のトップ棋士である。ファンサ―ビスも極まれりの感がある。坂田栄男、藤澤秀行、趙治勲さんの局後の雰囲気からすると、これはもう別世界である。敗者井山さんの明るさに増々井山ファンになったのではあるが。

正座

2023年09月21日 23:02

囲碁のタイトル戦は今やYOUTUBEで見せてくれるのでありがたい。タイトル戦は地方の囲碁が盛んなところで一流の場所にセットされる。碁盤碁石はその地方の銘品が準備される。そして初日と二日目のごく最初だけ地元の有力なファンが立ち会わせてもらえる。名人戦で二日目立会人が時間ですから始めてください、というまでの数分間は対局者立会人記録係はじっと座って待っっている。ファンの一人が正座に慣れていないようでもじもじしている。胡坐も正座と教えておけはよかったのだが、そのご仁はもじもじと苦しがっている。厳粛な空気の中だけに見ているこちらがいたたまれない。今や正座30分保てるは100人に一人いるかどうかであろう。囲碁棋士では山下敬吾、芝野虎丸が正座対局姿の美しさでは双璧である。

宿題の返球

2023年09月19日 22:46

山下塾では毎週宿題を出している。トッププロの戦いの棋譜を選んで自分の好きな手と勝着と思う手を塾長に知らせるのである。幼稚園児は出来るところまで何手まででもよいが何回かは並べるのである。今週は王座戦挑戦者決定戦の黒芝野虎丸九段対余正麒八段の碁である。ライタ君が自分の好きな手のほか35でどういう手が一番いいと思うか質問してきた。この局面で次の手をプロ棋士に聞いたとすると百人百様であろう。部屋の碁盤に34手まで並べ何度も次の手を考えた。結論は◎である。AI評価によると虎丸さんの35,◎も評価は下がった。AIの示す手はAとBである。AIはともかくBは思いも及ばない。ライタが35手目を考えたということは囲碁の面白さに触れだしたと感じたわけである。考えればキリはないが囲碁は面白いとつくづく思うのである。

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最終学歴

2023年09月18日 22:53

9月のアイウイル経営者研修講座の32期生卒業式である。卒業式には囲碁講師として毎年参列することになっている。君が代斉唱から始まる厳粛な卒業式である。1年半の研修は盛り沢山なので達成感は高いようである。今期の卒業生とはINGOでの対局のほかZOOM会を3回開いたので各人の人となりの理解はすすみ親しみ感は増している。卒業生代表の言葉に「私の最終学歴はアイウイルです、という一言に1年半の演習で身に付けた重さを感じさせた。32期生でINGOとZOOMでの囲碁指導の道は築かれた。次33期生の人柄を知るのも楽しみである。

発熱患者

2023年09月15日 22:49

今日の幼稚園囲碁指導は年に一回の保護者参観である。毎年ほとんどの保護者が参観する。それだけに欠かせない義務感はあるが秋篠宮悠仁様の前日コロナ陰性が翌日陽性とのニュースでもう一度抗体検査をしたほうが良いと考えた。近くの診療所での8時半受付で結果が出るのは9時半になろう。ギリギリ間に合わないので当日のキャンセルで迷惑をかけるが中止にしてもらった。ここでは診療所の駐車場に止めた車の窓を開けて防疫服の医師が診察する方式である。幸い今回も抗体検査は陰性であった。陰性でよかった。やはりワクチンのおかげであろう。7回目の案内が来たので近いうちに接種を受けに行こうと思っている。

萱田南小学校

2023年09月13日 22:09

萱田南小学校の日本文化クラブでは3年前から年2回の囲碁を取り入れている。昨年まではクラブ員20名ちょっといたのでNPO法人囲碁文化継承の会として八千代市在住の会員と二人で指導に行っていた。今年は7名ということで一人での指導である。しかも女子だけなので源氏物語絵巻の囲碁対局を観ている女性、唐時代に囲碁を打っている女性、囲碁と女性が描かれている浮世絵数枚と、大学での囲碁授業の様子を大きく伸ばした写真を持ちこみ、昔から女性に親しまれていたことを枕にした。奇数なので外人の英語の先生が入り9路盤での対局が始まった。皆囲碁の形になっている。担任の先生を含め「囲碁であそぼ」アプリを紹介しておいた。11月の2回目には13路盤での対局ができるであろう。

第10回首都圏カップこども囲碁団体戦

2023年09月12日 21:01

首都圏カップこども囲碁団体戦は当初千葉県と埼玉県の団体戦から出発した。次に東京都と神奈川県が加わって四都県団体戦となり、さらに残りの首都圏である茨城、栃木、群馬、山梨が加わり文字通りの首都圏8都県による団体戦となった。コロナで開催できなかった期間を経て9月10日第10回首都圏カップこども囲碁団体戦が埼玉県川口市中央ふれあい館で7都県74名の参加で開催される運びとなった。7都県となったのは今回山梨県が辞退したからである。代わりに開催県の埼玉県から2チーム参加した。千葉県チームには山下塾生のオイカワ、オノザワ、アンザイの3人が参加し2-2、3-2、2-2で千葉県準優勝に貢献した。最年少1年生で参加したアンザイが優勝カップを返還した。来年は東京都での開催が決まった。各都県チームを観ると千葉県チームは年齢層は若く先行きが楽しみである。

小学校と公民館活動

2023年09月09日 23:16

棋友と3人で囲碁部指導に行っている薬円台小学校近くに薬円台公民館がある。その公民館に二つある囲碁クラブの一方のクラブの会長から公民館祭りの一環で子供囲碁教室をやりたいので、案内チラシを小学校囲碁部30名に渡したいとの依頼が来た。囲碁部員にはチラシでなく口頭で伝えた方が良いしチラシを配るには学校の許可が必要である。折角許可をお願いするのであれば全校生にしようと思い教頭先生にお願いでた。地元の公民館活動の一つと説明したら快諾をもらえた。というわけで30枚が630枚に増えた。学校からのチラシの効果は7月30日に開催した「囲碁で友ごちの輪をひろげよう」で証明済みである。さてどのくらいの生徒が公民館囲碁に遊びに来てくれるか楽しみである。

幼稚園囲碁

2023年09月08日 22:00

今週は船橋幼稚園、若松幼稚園ともに夏休み明け初の指導である。年度初めに日本棋院の「囲碁であそぼ」アプリを紹介したが、かなりの園児がアプリで遊んでいることがわかっている。今年度は例年より本式ルールを教えるのを早くと思っている。囲碁が打てるようになるには「眼」の理解から「石の生き死に」が必要だが、その前ルール上打ってはいけない手と石を取れるときには打っていい手の理解が必要である。初めのうち禁手と例外の区別がわからなかったが幾つもの例を出したら解るようになった。10月から本式ルールで囲碁が打てる見通しが立った。

純碁クラブ

2023年09月06日 22:32

王メイエンさんと土屋弘明さんと「純碁に夢中」のラインにグル-プをアップしてから2年以上経つ。ここ数年、囲碁の体験を一度だけさせる場を提供されたときは純碁で囲碁を紹介してきた。純碁は終局と勝ち負けがわかりやすい。純碁の終局は対局者がこれで終わりにしようと合意したときが終局、盤上に石の多いほうが勝ちなので直ぐにゲームとして楽しめる。10月から囲碁普及、純碁普及のために王メイエンさんと大西研也さんの二人が中野坂上の碁会所「天元」で囲碁入門教室を開設することになった。大西さんは山下、土屋と王さんとの純碁での結びつきは知らなかった。中野坂上には親子山下塾生のサカイリさんがいて受講者獲得に協力してくれる。2年過ぎて縁の糸が絡み合ったので純碁入門教室の先行きは明るい。

裏を返す

2023年09月03日 21:52

先月末の船橋市佐倉市親睦囲碁大会のあとの役員懇親会で2000円飲み放題食べ放題の店に案内したら佐倉市の役員から「接待ありがとう」の声を多くいただいた。落語に初めての店は初回、2回目を、裏を返すと言い、3回目に馴染みになると言う話がある。千葉県少年少女囲碁連盟の打合せの流れで先の2000円飲み放題食べ放題の店に裏を返しに行った。5時半では半席以上空いていたが間もなく満杯となった。同行の5人は次もこの店に、と気に入ってくれた。若いカップルや女子会、と若い人ばかりで3回行っても店の方から馴染みと意識はしてもらえないだろうが、気に入った店にはしばらく通い続けるのが本筋である。打合せのあとはここに決めた、と皆が言っているので、当分は通うことになりそうだ。

S学院小2学期リーグ戦

2023年09月02日 22:18

S学院小アフタースクール囲碁の2学期初日である。1学期の最終日、生徒から騒がしい囲碁の時間をまじめに取り組むための提案が幾つかあった。31名2クラスのリーグ戦を4クラスのリーグ戦にすること、また遅刻してくる生徒、教室を無断退出する生徒は担任の教師に報告すること、等生徒と決めて迎えた2学期初日である。まず4クラスに分ける方法について、挙手で棋力の強さから分ける方式に決まった。1クラス8人のリーグ戦は組み合わせも楽で順調に進められた。対局はAIで22手まで模範布石を作り、それから自由対局とさせた。20手くらいまで布石の形を打たせると形の良い碁になっている。リーグ戦は時間内に終わらない対局は全て判定、として勝ち負けをはっきりさせて、4連勝で進級することにしている。勝った喜び、負けた悔しさを体感してもらおうと思っているのである。

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35年記念船橋市・西安市市民親善囲碁交流

2023年09月01日 20:50

8月13日に開催された日中青少年囲碁交流大会会場には1988年船橋市囲碁団が中国西安市を訪問して以来の友人李さんが西安市の子供を連れて来ていた。大会の空き時間に李さんから今年は23回目になるので、西安市囲碁団が船橋市を訪問すると提案された。その場で上限20名の囲碁団が10月29日に船橋市を訪問すると話がまとまった。早速船橋市長に囲碁団来船の報告をした。コロナで国際交流が途絶えていたので面白いとの感触を得た。2ケ月後のことであまり時間がない。試合会場。懇親会場、囲碁団の市長表敬訪問日程、経費等、ふなばし囲碁協会を中心に受け入れの殆どの準備ができた。24日に処理水を放出した問題で中国の過激な反応をしって心配になり西安市役所に聞かせたら問題はないとのことであった。さらに念押しをしたところ西安市囲碁協会の所管局である体育局幹部から、この時期は避けるようにとの判断が出たので中止決定の電話が入った。政治は冷えているが文化である囲碁の交流こそこの時期に必要と思っているが政治の力が強いのだろう。言葉では「またの機会に」とあったが、冷や水を浴びせられた感じはぬぐえない。

山下塾休塾・再開

2023年08月27日 22:06

山下塾では毎週世界の棋譜から戦いの激しい棋譜を選んで宿題として出しその棋譜を並べて暗譜し感動した一手を述べることにしてきた。塾長は厳しく言わないのでこのところ塾生は棋譜ならべをしなくなっている。又日曜日の対面山下塾でも真剣に碁盤に向かっていないと強く感じたので、突然ながら山下塾休塾を宣言した。最年長のケンジから自分がリードできなかった反省、ライタからは直接自分の言葉で再開してほしいと言ってきた。折りしも高校総文祭に参加した元塾生から山下塾で学べて幸せだったという内容の暑中見舞いが届いたりしたので、これまでどんな思いで山下塾をやってきたか、話す場を持つことにした。伝え聞いた塾生OBの保護者シドウジさんが自分も参加してこれまでの山下塾の保護者の気持ちを説明すると申し出てくれた。休塾の延長線上で閉塾も考えたが、「続けて!」と後押しする多くの塾生、保護者がいることから新しい気持ちで再開することにした。入塾時最低でも初段前後、殆どの塾生が四、五段クラスであった20年前の山下塾に比べ今の塾生は四、五段の中学生2名のほかは小学生、幼稚園生と幼い塾生ばかりである。新しい山下塾の出発となる。

INGOとZOOMでの指導

2023年08月26日 22:12

社会人10人位の囲碁入門講座を毎年やっている。継続しての指導ではないが希望者にはINGO(ingo-web)での指導をする。INGOでのコメントだけでは物足りないのでZOOMでの解説をと思っているのだが、社会人であるから皆の時間がなかなか合わない。今期は年に2回しかできなかった。囲碁でちょっとしたことが解ると一段と面白くなることがある。教材にぴったりな局面が出来たのでZOOMでその局面を出し解説した。アタリを継がずに劫に受ける考え方である。初心者グループの指導にINGOとZOOMを使って新しいやり方を見つけたのである。

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9日間連投

2023年08月24日 21:41

今夏のS学院小のサマースクールは1年生2クラス、2年生2クラス、3年~6年生2クラスを各3回で9日間の囲碁授業をした。1日2時限で3日目には全員13路盤での対局が出来た。昨年は6日間でサポートが一人いたが今年は助っ人はおらず合計198名の生徒を一人でこなしたのである。3日間全員が来るのでなく毎回今回が初めての生徒が入って来るので、その都度ルール説明をするので慌ただしかった。今回「勝っても負けてもいい」という子がいて困ったが、しばらく間をあけて相手をしアタリを取らせたら面白がり出し一件落着した。しかし勝ち負けが着くゲームを「やりたくない」と本当に思っている子にはどう対するかの宿題をもらった気がする。

日本一

2023年08月23日 23:43

慶應義塾高校棋道部囲碁は今年3月の高校選抜大会で優勝し、夏の全国高校囲碁選手権で5位であった。塾高野球部は春の甲子園・選抜大会で一回戦敗退したので夏の甲子園では優勝するのではと身贔屓気分で大期待していた。主将の大村君が「日本一」と言っているのも期待に後押ししていた。決勝戦はサマースクールの指導と重なっていて長引かない限りテレビ観戦はできないと諦めていたが、帰途の車で5回が始まる前にラジオ放送が聴け、帰宅して7回からはテレビ観戦できたのは思わぬ幸運であった。試合終了後の塾歌はテレビ前で起立して斉唱した。日身さんが録画していたので寝るまでに2回視聴した。何人からか「おめでとう」のメールやラインが届いている。自分は7期生である。2018年に70年事業を行っているので今年の卒業性は74期生である。1学年700人余であるから5万人くらい母校優勝を楽しんだのである。慶應義塾は小学生からの一貫校なのでそれを入れるとその十倍以上祝ったのであろう。

山下塾生ライタ、ダイゴ君が送ってくれたネット裏からの写真
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日吉の校舎に虹が掛かった写真
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飲み放題食べ放題

2023年08月22日 06:05

船橋市と佐倉市の親善囲碁大会終了後に双方の世話役で懇親会を開くのが慣習となっている。浜町公民館はららぽーと東京ベイの大ショッピングモールに隣接しているので若い人向けの飲食店は多いが年配者に向いた店はほぼ無いに等しい。役員が探してやっと10名くらい入る小さな店を見つけた。ところが佐倉市からの懇親会参加者が少し増えたため別の店を当らないといけなくなった。協会から補助できる金額は決まっているので安い店を探さねばならない。役員Yさんの娘さんが京成駅30秒、飲み放題食べ放題一人2000円の店を見つけてくれた。船橋でちょっと名のある店だと一人7000円が相場である。結局ビールを入れて2300円のコースにした。看板に偽りなし、で多種類の飲み物、料理、デザートもずらっとあって、注文はスマホでする。注文時間は1時間半で日曜日夕方から全席若い人で満員の盛況である。船橋駅前は飲み屋の激戦地である。それゆえの工夫を凝らした店づくりに感服し、食べ放題で満腹になったのである。


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